子どもたちの課外授業でも人気の動物&自然公園でオーストラリアならではの貴重体験をしてみては?オーストラリア野生植物や動物たちが待っていますよ!
こんにちは、シドニーナビです。シドニーの動物園といえばフェリーまたはバスで手軽に行けるモスマンのタロンガ・ズーが有名ですが、今日はシティから電車に乗って1時間弱で行ける動物園に遠足気分で行ってみましょう。なんでもここは動物たちを柵越しに「見る」だけでなく、実際に「触れて」生態などを「学べる」のが特徴だそう。オーストラリアならではの有袋類はもちろんのこと、爬虫類や野鳥など総勢2,200匹以上の大所帯。2010年のNSW州ツーリズム・アウォーズで銀賞を受賞した実力派動物園でもあるそうなので、楽しみだな~!
シドニー・シティから電車(ノースショア&ウェスタン・ライン)で約1時間弱。下車したブラックタウン駅よりバスで10分ほど行ったところに動物園があります。バス停の目の前が動物園なので、ドライバーに教えてもらえるように声をかけておくことをオススメしますが、時々うっかりさんもいらっしゃるようなので、くれぐれも居眠りをしないで窓の外を眺めながらチェックを忘れないようにしましょう。
チケットカウンターでは無料で貰えるスタンプパスポートとプレゼンテーション(動物の餌付け&説明)のタイムテーブルを忘れずに貰っておきましょう。ついでにトイレも先に済ませておくと後々楽ですよ。なにせ基本的にすべて屋外の吹きさらしなので。
中に入ると途端に森の中な気分に加えて水鳥たちがお出迎え。あちこちから鳥の鳴き声が聞こえてきてリラックス効果バツグン!動物脱走防止用なのでしょうか?エントランスの柵を開けて中に入ると最初は野鳥用の小屋がズラリと並んでいます。迫力ある大型オウム、コカトゥーや和名、笑いカワセミの名の通り「カカカカカーッ!」と笑い声のような鳴き方をするコカブラなど、街でもおなじみの野鳥から「お初にお目にかかります」な珍しい鳥やフクロウ、タカ科のトビやオーストラリアの国鳥エミューまで幅広い鳥たちが園内にいます。噛み付いたり高く飛んで行ってしまうおそれのある子たちはオリの中でしたが、園内至る所で気軽に散歩を楽しむクジャクやニワトリもいて、それぞれのライフ・スタイルで暮らしています。
ペンギンも鳥科ですね。フェアリー・ペンギンともよばれているリトル・ペンギンはオーストラリアの南海岸沿いに生息していて、通常卵を2つ産んで、砂に埋めてその上を岩や植物で隠す知恵ものだそう。体長45センチの小さな身体での泳ぎは時速約6キロ、水深40mまで潜れるとか。
「コアラ・サンクチュアリー」なる場所を園内地図で見つけ、さっそく向かってみます。「まぁ遠目で見るだけなんだろうな」なんて鼻息の荒さとは裏腹にちょっと消極的だったんナビですが、実際のところ柵は低く、もちろんガラスなどもなく実際に至近距離でコアラを見れてご満悦~。あんなにムックリとした体型なのに案外身体は柔らかいみたいで、禅かヨガの修行中にも思える様な格好でお昼寝をしているコアラたちを眺めながらホクホクしていたら、ナビの背後から楽しそうな声とパシャパシャとシャッターを切る音が。振り向くとそこでは皆さん、コアラと記念撮影しているじゃないですか!しかも柵もなく実際にコアラの隣りに立っていたり、実際にユーカリの葉っぱをあげたりしてるーッ!さっそく列に加わって束の間のランデブーを楽しみます。
この「コアラ撮影ポイント」は開園時間中はいつでもオープンしています。直接抱っこは出来ないけれども、背中を撫でたり葉っぱを食べさせたりすることはできるそう。もちろん、しつこくしたり、突然大声をだしたりするとビックリして爪を立てたり噛み付いたりすることもあるそうなので注意してくださいね。ここには係員が常時いて、コアラに関する質問にも答えてくれますよ。ちなみにコアラは一年中同じ毛皮で夏毛や冬毛に替わらないそう。「寒暖の激しいのに大丈夫なんですか?」お腹が白くて背中が黒っぽいグレーなので大丈夫とのこと。暑い時はお腹を開いて寝て、寒い時は背中を丸めて太陽の光を集めて暖を取るそうです。なるほど!毛皮の色にも意味があったのですね。
お昼寝より目覚めて大あくび。カワイすぎるんじゃないの〜!?
さて、盛り上がってきたところでお次はチーム・カンガルー!
コアラと存分にいちゃついてご満悦のナビですが、またもや近くの楽しそうなざわめきに吸い寄せられフラフラ~ッと移動。ここに来てからすっかり「いいないいな星人」になって来ているナビ。うらやましいことに今度はワラビーと仲良くしている人たちが~っ!しかもワラビーってばなにか美味しそうなものを食べてるぞ。なぜ逃げない?君たちはそんなにフレンドリーな動物だったのかい!?と疑問は山盛り。そして結論はこちら!
ベジタリアンだから葉っぱを食べるのは当然ですが、枝まで両手で上手に持ってポリポリ食べてしまうのにはビックリ!喉に詰まったりしないのでしょうか?こんなかわいい仕草を見せられちゃうと「遠慮なさらずにどんどん食べなさい」とどこぞのスポンサー気分になってしまいますが、やはり食べ過ぎは身体に毒。他の人が餌付けをしている子には続けて食べさせないように注意しましょう。この後数え切れないほどのワラビーたちにで会うので、ここで買ってしばらく持ち歩いてもいいかも。実はまだこの時点でカンガルー地帯には入っていません。ではなぜコアラ・サンクチュアリの中にワラビーがいたのでしょう?ご自慢の脚(&尻尾?)力でお得意の脱走をしでかしたのか、はたまたカンガルー・フードの営業部長としてお仕事をしにきていたのか?答えはワラビーのみぞが知っている・・・
それでは今度こそ本当にカンガルー・カントリーへ向けて出発〜!
さて、最初にナビが扉を開いてみたものは何でしょう?
しかし、それも日常茶飯なのか他の子たちは驚きも止めることもせずのんびりとそれぞれの時間を過ごしているようです。ここでは茶色やグレーのワラビーや大きなカンガルーもいました。この敷地内には柵がないので大小さまざまなワラビーたちと触れ合えることができるのですが、同時に「落とし物」もアチコチに見受けられますのでご注意くださいね。
平日だったせいか、人の数よりシッポの数のほうがはるかに多くてお得感満載!
立ったままミルクを飲むチビワラビー。
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隣に並ぶとカンガルーとワラビーの大きさの差が歴然!
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大=カンガルー、小=ワラビー!?
ラグビー(ワラビーズ)やサッカー(カンガルース)のナショナルチームにその名を冠するほどに国民たちに愛されている動物ですが、オージーも特にカンガルーとワラビーとの差は知らない人が多いよう。ドライブの途中などで見つけた時は体格でざっと判断するようです。もちろんそれも正解ですが、一口にカンガルーやワラビーと言ってもいろいろな種類がいることを今回ナビも初めて知りました。ここではその中でも特に珍しいこたちをご紹介いたしします。
希少価値大の「イースタン・ワラルー」
アルビノ種と呼ばれるこの白いワラルー(名前から察するにワラビーとカンガルーのミックス?)は、オーストラリアの東側に生息していますが、皮膚だけでなく目もメラニン色素がないために太陽のダメージを受けやすく、かなり生息率が低いそう。たくさんのカンガルーやワラビーが闊歩するこの動物園の中でも1匹しか見ませんでした。
ウサギのように赤い目をしています。
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お昼寝をするハウスメイトの毛繕いをしてあげるやさしい子でしたが。
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途中から「寝てるのにジャマしないで!」と怒られてしまい、
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ちょっと哀しそうに自分のグルーミングをしていました。
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シッポがシマシマのかわいこちゃん。
「ブッシュ・テイルド・ロック・ワラビー」と呼ばれる木登り名人は、クイーンズランド州南東部からビクトリア州への東側一帯に生息し、 オスは約8キロ、メスは約6キロ。どちらも比較的毛足が長く焦げ茶色なのが特徴です。2-5匹単位で行動することが多く、木や岩の上を好むそうです。
岩場の上も絶好の寛ぎポイント。
この子はネズミ?いえいえ、れっきとしたワラビーです。
耳が小さくてシッポが細く、この真っ黒なツブラな瞳!「クオッカ」と呼ばれる45センチ級のちびちゃんはウェスタン・オーストラリアの西南部のみに生息。
いかがでしたか?実はまだ園内散策は半分も来ていないけれど、あまりにもお伝えしたいことが多すぎるので、このまま後編へと続きます。以上、すっかり遠足気分が盛り上がってしまったシドニーナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2011-05-16