ザ・エントランスへ行ってきました!

都会を離れて郊外へ日帰りドライブ。セントラル・コーストでペリカンの餌付けショウ!

 こんにちは、シドニーナビです。東京に比べたら遥かに田舎のシドニーですが、それでも高層ビルに囲まれていると時には自然を求めて遠出をしたくなってきます。シドニーから日帰り圏内でありながらあまりガイドブックに紹介されていないローカル御用達のお出かけスポットをご紹介しましょう。
シドニーから車で1〜2時間ほど北上した“セントラル・コースト”と呼ばれるビーチエリアには多数のビーチ・リゾートが点在し、シドニー在住のオージーの週末日帰り旅行地としても人気があります。

 まずはかんたんに行き方をご説明しましょう。
シドニー・シティからハーバー・ブリッジを越えてチャッツウッドでPacific Highwayという公道へ降りてHornsby方面に向かいます(「1」と書いてある標識の通りに進むと簡単)。交通状況にもよりますが、スムーズに行けばここまでで約2〜30分の距離です。
Hornsby手前から“Sydney Newcastle Freeway(National 1)”に。かなり大きな看板が出ているので安心して(しかもここがハイウェイの始発点となるので上下線のどちらに入るか迷う心配なし!)。後はひたすら北上。突然車線が大きくなると同時に視界も開けてついついスピードを出したくなってしまいますが、結構な頻度でスピード取り締まりをしているので気をつけて!
“Wyong/ The Entrance/ Yarramalong exit”の標識に従って高速を降りたらとはひたすら海を目指して真っすぐ進むのみ!途中かなりたくさんの交差点がありますが、信号機の代わりに“Roundabout”と呼ばれるロータリー型の交差点があるので注意してくださいね。なお、このラウンドアバウトに入る時は右側から来る車両が優先+出る時は方向指示器を忘れずに!
さて、シドニーを出発してから約2時間後、ようやく目的地のThe Entranceに到着!お疲れさまでした〜!!

車の助手席からの眺めはこんな感じ。

車の助手席からの眺めはこんな感じ。

 観光地らしくわかりやすい標識がアチコチにあるので、初めて訪れる人でも簡単に動き回れます。公園の近くには無料駐車場も多いので安心です。
 まずはちょっとブラブラ散策でもしましょうか?

 今回訪れたのはザ・エントランスで最も有名な“The Waterfront”と呼ばれている海沿いの広い(長い?)公園。シドニーのビーチに比べてローカル色が濃く、ホリデーアパートも多いようです。通り一帯にカフェやレストラン、フィッシュ&チップスなどのテイクアウェイ(持ち帰り)ショップも多いので、食事の心配もありません。
手入れが行き届いている公園。 手入れが行き届いている公園。 手入れが行き届いている公園。

手入れが行き届いている公園。

芝生の上でランチを広げたり、日除け&風よけを兼ねたテントを張る家族連れも多かったです。 芝生の上でランチを広げたり、日除け&風よけを兼ねたテントを張る家族連れも多かったです。 芝生の上でランチを広げたり、日除け&風よけを兼ねたテントを張る家族連れも多かったです。

芝生の上でランチを広げたり、日除け&風よけを兼ねたテントを張る家族連れも多かったです。

 海に向かって右側にインフォメーションセンターがあります。セントラル・コースト全般の歓呼情報を入手できるだけではなく、釣り用の“フィッシング・ライセンス(許可証)”もここで買えますよ。オーストラリアでは海、川、湖と場所を問わず釣りの際には許可証が必要。時々見回りが来た際に許可証不携帯の場合は罰金が科せられるので注意してくださいね。
 内海で遠浅のため、子どもも安心して水遊びが楽しめます。釣りを楽しんでいる人も多いので釣られないように気をつけて!

 
海はちょっと苦手という子どもたちも公園内で水遊びができます。クラゲや波の心配は無いけど、着替え必須かも!? 海はちょっと苦手という子どもたちも公園内で水遊びができます。クラゲや波の心配は無いけど、着替え必須かも!? 海はちょっと苦手という子どもたちも公園内で水遊びができます。クラゲや波の心配は無いけど、着替え必須かも!?

海はちょっと苦手という子どもたちも公園内で水遊びができます。クラゲや波の心配は無いけど、着替え必須かも!?

今日のメイン・イベントはペリカンの餌付けショウ!

 「エントランスと言えばペリカン!」と言われるほどに名物となっているペリカンの餌付けショウ。これは今から約20年前に近所のシーフード・ショップのスタッフがペリカンに魚をあげはじめたのがそもそもの始まり。賢い野生のペリカンたちは親切なスタッフの顔を覚えてしまったのか、遂には店の中まで「お魚ちょうだい!」とやって来るほどになってしまい(あんなに大きな身体で店内に押し掛けられたらちょっと怖いかも!?)、結局1996年にこの地域のタウン・センター・マネージメントが“ペリカン・プラザ”と言う名の専用プラットフォームを作り、そこで毎日午後3:30に野生のペリカンに餌付けをすることにし始めたそうです。

 ペリカン!ペリカン!!ペリカン!!!
3:00ころまでは各々自由時間を過ごしていたペリカンたちですが…

3:00ころまでは各々自由時間を過ごしていたペリカンたちですが…

時間近くに見学者が集まり始めると…

時間近くに見学者が集まり始めると…

あっという間に大集結!その素早さたるや軍隊並み!?みんな目線は一定方向!

あっという間に大集結!その素早さたるや軍隊並み!?みんな目線は一定方向!

 この時間を目指して集まるのはペリカンだけではありません。それをみようと集まって来た観光客も負けず劣らず大集合!

 まずは青いポロシャツを着た“お食事係”がオーストラリア・ペリカンに関する説明をしてくれます。雄雌共に目の回りの黄色いリング(アイライン)が特徴で、漫画などでみられるクチバシの下部分はポーチと呼ばれ約13ℓもの水を溜めておくことができるそう。
「何でそんなに水が必要?」と思って聞いていたら、なんと水と一緒に近くの魚をサラサラサラ〜ッと口に入れるためなんですって!
口の中に魚が入ったことを確認したら後はクチバシをちょっとだけ緩めて水を出し、魚だけ美味しく頂く!という寸法。
そしてあの細い喉に引っかからないよう、魚は常に頭から食べるという暗黙のルールもあるそうです(口の中で泳いでいる魚をどうやって!?と思うのですが、生きるための知恵の前では愚問というものなのでしょうか?)。
渡り鳥としても知られているペリカンは上空約3000mの高さを約24時間飛び続けることができるそうです。もしかして、昨日シドニー・ハーバーで見かけたペリカンがここに食事に来ているかも知れませんね。
さて、係員の説明をききながらもドンドン集まって来るペリカンたち。そろそろ食事にしないと大変なことになりそうです。

「オーストラリア最大の水鳥」、オースオラリア・ペリカン。体長は1.5〜2m、体重は最大で約10kgだそうです。 「オーストラリア最大の水鳥」、オースオラリア・ペリカン。体長は1.5〜2m、体重は最大で約10kgだそうです。

「オーストラリア最大の水鳥」、オースオラリア・ペリカン。体長は1.5〜2m、体重は最大で約10kgだそうです。

係員が魚を手にすると同時にペリカンのクチバシが一斉に動く様は壮観!

係員が魚を手にすると同時にペリカンのクチバシが一斉に動く様は壮観!

クチバシが下に伸びている子たちは“お魚入ってます!”

クチバシが下に伸びている子たちは“お魚入ってます!”

係員が投げるお魚を目指して右へ左への大騒動! 係員が投げるお魚を目指して右へ左への大騒動!

係員が投げるお魚を目指して右へ左への大騒動!

人もペリカンも凄い数!

人もペリカンも凄い数!

上空ではおこぼれを求めてかカモメたちも忙しなく飛び回ります。

上空ではおこぼれを求めてかカモメたちも忙しなく飛び回ります。

食後はカモメと一緒にリラックス。今日の食事について品評会でも開いているのでしょうか?

食後はカモメと一緒にリラックス。今日の食事について品評会でも開いているのでしょうか?

 

いかがでしたか?たまには早起きをして長距離ドライブも楽しいですよね。日本の首都圏ほどではないですが、週末やスクール・ホリデー時には帰りの高速道路の渋滞があるのでその辺の余力も計算して帰途についた方がいいかもしれません。ちなみにナビは週末の夕方4時過ぎに現地を出て、途中でノロノロ渋滞にハマってしまいシドニー・シティ着が7時半過ぎでした。眠気防止用にテイクアウェイのコーヒーを買ってから車に乗り込むことをオススメします!
以上、ちょっとペリカンに詳しくなって帰って来たシドニーナビでした!



エントランス(タウン・センター・マネージメント・オフィス)

 
Shop 211b The Entrance Road, THE ENTRANCE NSW 2261
電話: 02-4333-5377
トール・フリー:1800-335-377
ファックス:02-4333-5365
ウェブ:www.theentrance.org
e-mail: info@theentrance.com.au 
セントラル・コーストについてのインフォメーションは、www.visitcentralcoast.com.au (English)

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-06-11

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