パラマッタリバー・フェリークルーズ

サーキュラ・キーから55分。「シドニー湾の奥の細道」の先ってどんなところ?フェリーパスを使ったリーズナブルな半日パーソナルツアー。

こんにちは、シドニーナビです。フェリー乗り場でルートマップを手に入れたナビ。市民にも頻繁に使われているフェリーは北シドニーやマンリー・ビーチなどへの便がありますが、中でもっとも遠いのは、パラマッタ・リバーをさかのぼった川沿いの町、その名も「パラマッタ」へ行く便。眺めていると広いシドニー湾から狭いパラマッタ・リバーを上り、くねくねとしたルートを通る、どことなくアドベンチャーを感じるコースに見えました。
シドニー湾の奥の細道はどうなっているのかなという好奇心と、ちょうど一週間のフェリーパスもあり、ついでに終点で郊外の町パラマッタも散歩しようと、半日の旅に出てみました! 
このパスを手に出発!
4時間のフェリーの旅!
このパラマッタ、シティレールの駅もある相当規模の大きい街なので、それほどフェリーの需要が多くなさそう。なにせフェリーは1時間に1本、鉄道のシティレールならシティまで40分ほどで到着するところをフェリーは1時間をかけて進みます。
平日の昼過ぎ、3番ワーフに入った船は、やや小型の「River Cat」。案の定、乗船するのは子連れ家族と、パスを使ってフェリー遊びをしている観光客らしき乗客のみ。閑散としています。
ナビが乗船したのはパラマッタの直前にひとつだけ停船する急行便フェリー。この間にも多くの埠頭があり、「Cockatoo Island」「Chiswick」「Abbotsford」「Kissing Point」「Meadowbank 」などに停船したあと、オリンピック公園までを往復する便も運航されています。

水面がだんだん狭くなる…
まずハーバーブリッジをくぐって、美しいシドニー湾を東にさかのぼっていきます。ほんとうにこの湾は深く、地形が複雑なことがわかります。
途中でいくつかの橋をくぐっていくごとに、だんだんと水面の幅が狭くなっていくのが感じられます。
左手に緑が多くなってきたところはオリンピック公園のよう。2000年のシドニーオリンピックで使われたプールなどが残っているそうですが、フェリーの中からではわかりませんでした。
その公園の脇を通り抜けると、両側がブッシュというか水辺に長く根を下ろしたヒルギのような林になり、本格的に川っぽくなってきます。そのうち、この便で唯一停船する「Rydalmere」に船をつけます。ここまで乗船35分。ここからは、本格的に川上りです。 
底が浅いせいか、フェリーは明らかにスピードを落として、ゆるゆると進んでゆきます。スピードが速い時は風も冷たく感じるので、外に出る人はいなかったのですが、ゆっくり進んでいるときは風が気持ちよく、多くの人はデッキにでてきていました。

爽快なリバーウォーク!
やがて船はパラマッタに到着。所要時間はぴったし55分。この埠頭から先は水量調整のための堰があってフェリーは先に行けないため、ここでUターンして乗客を降ろします。
船着場から町の中心までは10分くらい。シティレールの駅もそのくらいのところにあるので電車に乗ってシティに戻ってもいいかなぁとも思いましたが、それも味気ないので、さらにリバーサイドを散歩し、フェリーで引き返すことに。
先に堰があって水量を調整できるせいか、このリバーサイドの水面は静かで、この流れがシドニー湾になっていくとは思えないほど。

なぜかすれ違う人たちは中国系の人たちが多かったです。このあたりは新しく移民してきた人が多いよう。ここからインフォメーションセンターまで約5分。
町の歴史資料館もみてみよう!
こちらが「レノックス橋」。囚人が作ったものだそうで、150年の歴史があります。この橋のたもとにインフォメーションセンターがあり、この街の歴史資料がそろった資料館にもなっています。
この資料館を見たあと、「ヘリテージツアー」と銘打った古い建物めぐりができるというので興味もわいたのですが、ひとつめの「Old Government House」をのぞいてみると、なんていうことのない建物。これではほかもたいしたことなさそうだな、と勝手に判断し、ヘリテージ巡りはパス。街中をぶらぶらし、鉄道の駅前通りをまわってから、またフェリー乗り場に戻ってきました。
オールドガバメントハウス。仰々しい建物かと思ったら、けっこうこじんまりしたところでした。 オールドガバメントハウス。仰々しい建物かと思ったら、けっこうこじんまりしたところでした。 オールドガバメントハウス。仰々しい建物かと思ったら、けっこうこじんまりしたところでした。

オールドガバメントハウス。仰々しい建物かと思ったら、けっこうこじんまりしたところでした。

目抜き通りには、新旧ふくめたモニュメントや古い建物が残されています。 目抜き通りには、新旧ふくめたモニュメントや古い建物が残されています。
目抜き通りには、新旧ふくめたモニュメントや古い建物が残されています。 目抜き通りには、新旧ふくめたモニュメントや古い建物が残されています。

目抜き通りには、新旧ふくめたモニュメントや古い建物が残されています。

こちらはシティレールの駅。
ちょっとお茶をしても、ナビ的に滞在は2時間もあれば十分。復路のフェリーも静かなもので、ナビを含めて乗船者は10人いるかいないかでした。 ちょっとお茶をしても、ナビ的に滞在は2時間もあれば十分。復路のフェリーも静かなもので、ナビを含めて乗船者は10人いるかいないかでした。

ちょっとお茶をしても、ナビ的に滞在は2時間もあれば十分。復路のフェリーも静かなもので、ナビを含めて乗船者は10人いるかいないかでした。

ナビも1週間のトラベルパスでフェリー乗り放題だったからここまで足を延ばす気になった程度なので、わざわざ足を運ぶほどの街ではないかな、とは思います。でも川上りクルーズをするつもりで、またシドニー湾からパラマッタ・リバーにかけて、豊かな水運事情を知るにはいい旅だと思います。以上、シドニーナビのパラマッタ・リバー・クルーズの旅でした!
関連タグ:パラマッタフェリー

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-06-05

ページTOPへ▲

その他の記事を見る