シティレールに乗ってみよう!

シドニー広域圏をカバーするダブルデッカーの電車。乗車方法を詳し~くご説明します。

こんにちは、シドニーナビです。
シドニーでの移動手段、みなさんは何を使いますか?ローカルバスやフェリー、モノレールや路面電車などいろいろありますが、シティと空港を結ぶエアポート・リンクや、観光に便利なシティ・サークルをカバーする「シティレール」は旅行者にとっても最も利用度の高い乗り物ではないでしょうか。日本の電車で慣れていれば乗り方も簡単。ダブルデッカーの2階席から郊外の街を眺めるのも楽しいですよ!今回はシドニー旅行ビギナーさんのためにシティレールの乗り方を解説したいと思います。

シティレールって?


路線図や時刻表は駅の窓口で手に入ります。

路線図や時刻表は駅の窓口で手に入ります。

シティレールとはシドニーを中心に東西南北に広がる「近郊路線」で、2012年の現在は10本の路線がシドニー広域圏をカバーしています。ダブルデッカーと呼ばれる2階建ての車両が一般的で、シティの中心部や空港周辺のみ地上ではなく地下を走ります。エアポート・ラインは緑、ノーザン・ラインは赤、イースタン・サバーブ・ラインは青というようにライン別に色で区別されていて、セントラル、タウンホール、サーキュラー・キーなど複数のラインが走るメインの駅はバスターミナルとも接続しています。
セントラル駅の入り口。

セントラル駅の入り口。

サーキュラー・キー駅の改札口。

サーキュラー・キー駅の改札口。

サーキュラー・キー駅のホームは2階にあります。

サーキュラー・キー駅のホームは2階にあります。

マーティン・プレイス駅は地下へ。

マーティン・プレイス駅は地下へ。

ミュージアム駅の入り口。

ミュージアム駅の入り口。

タウンホール駅も地下です。

タウンホール駅も地下です。

シティレールに乗ってみよう


目的地と路線図を確認!シティレールのホームページでもチェックできますよ。

目的地と路線図を確認!シティレールのホームページでもチェックできますよ。

<チケットの種類と料金>
シティレールのチケットは片道(シングル)と往復(リターン)があり、往復チケットはオフピーク(平日の朝9時以降や週末・祭日)であれば割引になります。(※翌日の午前4時まで有効)
運賃は距離制で、シングルの初乗りが大人$3.80(子ども$1.90)、往復の初乗りが大人$4.80(子ども$2.60)。 ちなみに、一週間チケット(大人$24.00)や、シティレールとバス、フェリーが共通で使える「マルチ・1デイ・チケット」(大人$24.00&子ども$12.00)というのもあります。

それでは、さっそく駅へ向かいチケットを買いましょう~。

タウンホール駅の窓口カウンター。

タウンホール駅の窓口カウンター。

<窓口カウンターで買う場合>
駅の窓口カウンターでは行き先、大人・子どもを含めての枚数、シングルかリターンかを伝え、言われた料金を支払います。大きな駅などではクレジットカードでの支払いも可能。窓口カウンターはガラスで仕切られていて、下のほうに小さくあいているスペースからお金やカードを渡しチケットを受け取ります。ガラス越しで聞こえづらい場合もあるので、英語が不安な方は行き先を書いた紙を用意しておくといいでしょう。
窓口では時刻行も貰えます。

窓口では時刻行も貰えます。

シティレールの片道チケット。

シティレールの片道チケット。


<発券機で買う場合>
シティや空港などの大きい駅に設置してある発券機はほとんどがタッチパネル操作でわかりやすく簡単です。タッチパネル式でないタイプはクレジットカードが使えなかったり、硬貨のみのものもあります。
シティ内の駅に設置されているのはほとんどがこのタイプ。

シティ内の駅に設置されているのはほとんどがこのタイプ。

硬貨のみが使えるタイプ。

硬貨のみが使えるタイプ。

セントラル駅の自動発券機。

セントラル駅の自動発券機。

タッチパネル式の発券機。

タッチパネル式の発券機。

どのタイプでも、順番が違ったりするだけで操作手順はほとんど同様です。次の3点を選び、表示された金額を入れればチケットが出てきます。
★Destination(行き先)
★Single(シングル)またはReturn(リターン)
★Adult(「大人)またはChild(子ども)

画面右下の「Other Destination」をタッチ。

画面右下の「Other Destination」をタッチ。

行き先を選ぶ際、スクリーンには主要駅がすでに表示されているので、その中に目的地があればその名前をタッチします。「City」となっているのはタウン ホールや ウィンヤード、サーキュラー・キーなど、シティ内にある駅を指します。もしもスクリーンに目的の駅が表示されていなければ「Other Destinations(その他の目的地)」をタッチして探します。
では実際に、タッチパネル式発券機のスクリーンで、空港駅からシティまでの片道チケット(大人1枚)の買い方をご説明しましょう。
①行き先は「City」を選びます。

①行き先は「City」を選びます。

②画面左側上の「Single(シングル)」をタッチ。

②画面左側上の「Single(シングル)」をタッチ。

③「Adlut(大人)」をタッチ。

③「Adlut(大人)」をタッチ。

※①~③はどの順番でも構いません。「Adult」(パッセンジャー・タイプ)は選ばなければ、自動的に大人(1枚)で計算されます。
④画面が変わって、シティまでの大人(1枚)のシングル料金$16.70が表示されました。

④画面が変わって、シティまでの大人(1枚)のシングル料金$16.70が表示されました。

情報を全て入力すると画面が変わって、シティまでの大人(1枚)のシングル料金$16.70が表示されました。

※もしここで、1枚以上買う場合には画面中央にある黄色の「Add another ticket」をタッチし、子供用チケットを買う場合には画面下(パッセンジャー・タイプ)の「Child」をタッチします。
※クレジットカードで支払う場合には画面中央の「Touch here to pay by card」をタッチします。
※現金で払う場合はお札、またはコインを挿入します。
⑤お金を入れます。

⑤お金を入れます。

⑥クレジットカードで支払う場合はココから。

⑥クレジットカードで支払う場合はココから。

⑦チケットとおつりは発券機の下側にある受け取り口に出てきます。

⑦チケットとおつりは発券機の下側にある受け取り口に出てきます。

⑧空港からシティまでの片道チケットをゲット!

⑧空港からシティまでの片道チケットをゲット!

もしも、ひとつの操作を間違えてしまったら「Back(バック)」で戻り、初めからやり直す場合は「Cancel(キャンセル)」します。操作に手間取り時間がかかると、タイムアウトになりますので、そうしたらもう一度最初から繰り返してください。

それでは、次は改札へ向かいます~。

改札は緑色の矢印が点いているところから。

改札は緑色の矢印が点いているところから。

<改札をぬける>
シティや空港などの大きい駅で自動改札機がいくつも並んでいる場合には緑色で矢印の電気が点いているところから入ります。赤でバツが点いているところは向うから改札を出てくる人が利用するところなので通れません。チケットには矢印があるのでその向き通りに自動改札機に入れると、機械を通って上側に出てきます。そのチケットを引き抜くと改札口が開きますのでそのまま通りましょう。チケットを取らない限り改札口は開かないのでご注意を。
改札機の手前からチケットを差し込み、上側に出てきたチケットを抜き取ります。 改札機の手前からチケットを差し込み、上側に出てきたチケットを抜き取ります。

改札機の手前からチケットを差し込み、上側に出てきたチケットを抜き取ります。

改札のない駅の入り口。ホームに発券機が置いてあります。

改札のない駅の入り口。ホームに発券機が置いてあります。

郊外などの小さい駅では窓口にチケットを販売する駅員さんがいるだけで改札がないところがあります。(時間によっては窓口が閉まっていて誰もいないことも!)発券機は設置されていますので、チケットを買ったら改札をせずにそのままホームへ上がって構いません。発券機が改札の外ではなく、駅のホームに置かれている場合もあります。

プラットホームの案内は構内のあちこちにあります。

プラットホームの案内は構内のあちこちにあります。

<プラットホームを探す>
複数のラインが停まる駅では改札付近に、ラインと各停車駅、行き先別にプラットホームの番号が表示されています。プラットホームに上がると、そこにも次に入ってくる電車の到着時間や行き先が掲示されているので確認しましょう。同じプラットホームに別のラインの電車が停まることもありますので注意が必要です。
単線の場合には行き先(終着駅)を確認してプラットホームを探します。通常、シドニーの中心部に行く電車はCity行きとなっています。シティや空港の駅では電車がホームに入ってくると、アナウンスがある場合もあります。
プラットホームの様子。

プラットホームの様子。

20番のプラットホーム。

20番のプラットホーム。

ライン別に行き先、停車駅、プラットホームの番号が電光掲示されています。

ライン別に行き先、停車駅、プラットホームの番号が電光掲示されています。

サーキュラー・キー駅の1番プラットホームの案内。

サーキュラー・キー駅の1番プラットホームの案内。

同じく2番プラットホームの案内。

同じく2番プラットホームの案内。

ホームは広いですので、駅員の目が届く「Nightsafe Area」で待つようにしましょう。

ホームは広いですので、駅員の目が届く「Nightsafe Area」で待つようにしましょう。

深夜、または人が少ない時間帯や駅を利用する場合には、プラットホームの「NIGHT SAFE AREA(ナイト・セーフ・エリア)」と書かれた場所で電車を待つようにし、青いランプの付いた車両に乗るようにしてください。車掌が乗っていて見回りも頻繁に行われます。

電車がホームに入ってきたらいよいよ電車に乗り込みます~。

ホームと電車の間に少しだけギャップがあるので注意。

ホームと電車の間に少しだけギャップがあるので注意。

<車両内の様子
電車のドアが開いて車内に乗り込むと、上の車両へ行く階段と下の車両へ行く階段があります。2階席の方がもちろん遠くまで見えて眺めがよいので、地上に出るラインの場合には階段を上り2階席を確保しましょう。古いタイプの車両はイスがプラスチックで、向きも固定されていて動かないものがあります。新しいタイプの車両は布張りのイスで進行方向に合わせてイスの向きを変えることができます。
下の席。新しいタイプの車両です。

下の席。新しいタイプの車両です。

2階席。イスを回転させることができますが、普通みんな進行方向に関係なく座っています。

2階席。イスを回転させることができますが、普通みんな進行方向に関係なく座っています。

入り口を入ってすぐの車両にある席。

入り口を入ってすぐの車両にある席。

入ってすぐの車両(下の階でもなく2階でもない)には広いスペースがあるので、スーツケースなど大きな荷物がある時にはここに置きます。イスもありますので荷物がある場合はここに座り、荷物から目を離さないようにしましょう。各停車駅が載っている路線図もこの車両に貼ってありますので、降りる駅が不安な方は早めにこの車両に移動して待機しておくといよいでしょう。
ラインや車両によっては目的地までに停車する各駅と次の停車駅のアナウンスがあります。

さて、降りる駅が近づいてきましたよ~。

出口は「Way Out」を目指して。乗り換えの場合は次の電車のプラットホームを確認しましょう。

出口は「Way Out」を目指して。乗り換えの場合は次の電車のプラットホームを確認しましょう。

<駅に着いたら>
複数の出口があるのはタウンホールやセントラルなどの大きい駅のみです。「Way Out(出口)」の表示に従って出口を目指します。自動改札機がある駅は、入ってきたときと同様に緑色の矢印が点いているところの改札機にチケットを通します。片道チケットの場合は機械に回収されますが、往復チケットやマルチ・チケットの場合は再び機械上側にチケットが出てきますので忘れずに取りましょう。
自動改札機がない駅の場合には、駅員さんが改札口に立っていればチケットを渡したり、往復チケットやマルチ・チケットを提示したりしますが、誰もいない場合もあったりします^^; そのときはそのまま改札を通り抜けて出てしまって構いません。
チケットは記念に持って帰りましょう~。

古いタイプの電車。窓が小さいですね。

古いタイプの電車。窓が小さいですね。

<トラック・ワーク(保線工事)に注意>
シティレールは週末や平日の夜に線路の保線工事が行われることがあります。この「トラック・ワーク」と呼ばれる工事中には、区間内を走る臨時のバスに乗り換えることになります。トラック・ワークが行われていれば、ホームでアナウンスがあったり臨時バスへの乗り換えの案内が貼られています。もしも乗っていた電車が目的地に着いていないのにもかかわらず停車し、乗客がゾロゾロと降りだしたら(^^;)トラック・ワークの可能性大ですので、駅員さんに行き先を伝えてバスの乗り場を尋ねましょう。もちろん代替バスの料金は支払う必要はありません。シティレールのホームページでは6ヶ月先までのトラック・ワークのスケジュールを確認することができますよ。

シドニー市内にあるシティレールの駅から近い観光スポット



サーキュラー・キー(Circular Quey)駅から~ロックス、オペラハウス
マーティン・プレイス(Martin Place)駅から~マーティン・プレイス、NSW州立美術館
タウンホール(Town Hall)駅からダーリングハーバー、ウェストフィールド・シドニー
セントラル(Central)駅から~チャイナタウン、サリー・ヒルズ
ミュージアム(Museum)駅からオーストラリア博物館、ハイド・パーク・サウス

シティレールに乗って行く郊外の街


ノースショア&ウェスタン・ライン(North Shore & Western Line)またはノーザン・ライン(Northern Line)で~ノース・シドニー、ミルソンズ・ポイント、マクマホンズ・ポイント、チャッツウッド
イースタン・サバーブ&イラワラ・ライン(Eastern Suburbs&Illawara Line)で~キングスクロス、ボンダイジャンクション
インナーウエスト・ライン(Inner West Line)またはサウス・ライン(South Line)で~ニュータウン
ノースショア&ウェスタン・ライン(North Shore & Western Line)で~フェザーデール・ワイルドライフ・パーク
エアポート&イースト・ヒルズ・ライン(Air Port & East Hills Line)で~シドニー空港国際線、国内線ターミナル
いかがでしたか?
地下部分を走るシティの移動と、窓から眺める郊外の街並み、ほんの短い間の利用でもなんだか旅情たっぷりな感じのするシドニーのシティレール。シティから数十分乗っただけで、改札もない駅に着いてしまうのもご愛嬌です。路線図を握り締めガタゴトと揺られ、観光バス移動の旅では作れないような楽しい思い出作りに、シティレールを利用してみてはいかがでしょうか。
以上、シドニーナビでした。

その他情報

※料金を修正しました。<2013.01>
関連タグ:電車移動手段交通

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-10-17

ページTOPへ▲

その他の記事を見る