「太陽+ビーチ+美味しいワイン&料理=VERY HAPPY」
こんにちは、シドニーナビです。毎年シドニー各地で開かれる「フード&ワイン・フェスティバル」ですが、その中でも特に人気なのがマンリーのそれ。毎年3万人近くの動員数を誇る一大イベントで、今年は6月6日と7日に開催。ロングウィークエンド中だけあって例年以上に凄かったのでその様子をレポート!
前日まで連日の悪天候で主催者もかなりヒヤヒヤものだったと思われますが、当日は朝から誰もがビックリそしてウットリな程の大快晴!こりゃあもうお腹を空かせて挑むしかないでしょっ!
マンリー・ワーフの目の前から外海に向かって真っすぐ伸びるコルソからビーチ沿いの一帯に出店されるのはジェイムス・エステート、ローズマウント・エステートなどNSWの有名ワイナリーから16軒 アジア、アフリカ、地中海、モダンオーストラリアなどバラエティに富んだフード店舗が13軒と、 が出店。それ以外にも至る所でバンド演奏やフラメンコダンスのショウなどでお祭り気分も更に盛り上がります。
まずはマンリー・ワーフを出たところからスタートしましょう!
「マンリー・サステイン・アビリティ・フェア」というマンリー・カウンシル主催の自然保護+エコ的イベントもコルソにて同時開催されていて、更にお得なイベント感。
ここではブッシュケアのボランティアグループが環境維持に関するレクチャーの一環として、ガーデニングの際の植物の植え方やこの辺りで見ることができる野鳥の説明など、自然環境との共存の方法を展示、案内していました。野生植物のパンフレットも充実していて、ブッシュウォーキングの際の植物案内として活躍してくれそう!
ワイン・フェスティバルに参加するにはまず、会場内にある「グラス・テント」でワイングラスを買うところから始まります。モチロン自宅から持参しても良いですが、ここで販売しているのはストラップが付いているので、首から下げれば両手が使えて料理も一緒に楽しめるという非常に優れもの!お値段たったのA$7.00!
さて、グラスを入手したら後はお目当てのワイナリーを探し当てましょう。
主にハンターバレーから出店されているワインたち。実際に現地に行くと広大な土地を車で半日〜1日がかりでまわらなくてはならないのに、ここだとすべて徒歩圏内!しかも通常ボトルで買ったらA$60以上もする高級ワインだって、グラスで一律A$5.00という破格値提供。どこのお店もグラスになみなみとついでくれるので飲みごたえも十分。
少量ずつたくさんのワインを楽しみたい人はお友達とグラスに半分こするなど共同戦線を張ってていました。なるほど〜、知恵ですな!
基本的に家族経営のワイナリーが多いため、スタッフは皆ワインのプロばかり。これだけの行列でも焦って「流れ作業」にならずにちゃんとお客さんの好みを聞いてワインの特徴を説明してからテイスティングの種類を決めていました。待たされている方も慣れたもので、さっき買ったワインを飲みながらノンビリお喋りしながら待つといった具合。中には「ゆっくり味比べしたいからさ〜」って首からみっつもワイングラスをぶら下げている強者も!
数多くの受賞歴を持つ名門ペッパーツリーのワインはさすがの行列。古典的な手法で作られた飲み口が爽やかでありながらもブドウのパンチの効いている白のシャルドネは特に人気。グラスワイン以外にもボトルやキャップなどの販売もしていました。(
http://www.peppertreewines.com.au/)
こちらはピンクのパッケージが可愛いピーターソン・シャンパン・ハウス。フルーティーなアロマが香るパール・ピンク色のスパークリング・ワインが人気でした。オリジナルのワインバッグもピンクで統一してあって、お呼ばれの際のギフトに活躍してくれそう。(
http://www.petersonhouse.com.au/index.htm )
オーストラリアのワインのおはなし
日本もワインブーム以降によく耳にするようになったオーストリア産のワインですが、なかなか歴史は古く、1788年にキャプテン・アーサー・フィリップがブドウの木をブラジルから輸入したのがそもそもの始まり。1790年代にはシドニー周辺でもブドウ栽培が始まると共に、広大な土地を誇るオーストラリアらしく、それぞれの土地にあったブドウの品種改良が順調に進んでいき、その後200年強が過ぎた今では世界総生産量の5%近い数字をまかなうほどに大成長。イタリア、フランス、スペインに次いで世界第4位のワイン輸出国となり、NSW州のハンターバレーは最も有名なワイナリーエリアのひとつなのは周知の通り。
多国籍国家だけあって今では西洋料理に限らずタイやインド、中華などのアジア系レストランでもワインを楽しめるのが最大の特徴。“BYO(Bring Your Own=持ち込み可)”と書いてあるレストランではコルケージ料という持ち込み料(店によって異なるが大体一人A$3〜5程度)を払えば自前のワインを持ち込めるというユニークなシステムを取っています。
コルソから通りを渡ったビーチ側が今回のワイナリーの集中激戦エリア。どこもかしこも人だらけ!
ビーチ沿いの道路は歩行者天国になっているのですが、あまりの人の多さに「これじゃあ歩行者地獄だよーぅ!」と半泣き状態で人波の中を突き進んで行きます。すれ違う人の9割近くの手か首にはワイングラスが!オージーのワイン好きは予想以上のモノがあるなぁ。しかし、皆どうやってワインを選んでいるんだろう?それぞれごひいきのワイナリーがあるのかなぁ?それとも体育会的に手当たり次第に飲み歩いてお気に入りの品を見つけていくのか?
アチコチで携帯電話片手に「今どこ〜っ!?」と遭難者多数。どうやら無謀にも“現地待ち合わせ”をしている人がたくさんいるらしく、ノロシでもあげないとなかなか相手が見つからないんじゃないか?と余計な心配をしてしまいます。ここで日本のGPS機能付き携帯のプロモーションをしたらなかなかの宣伝効果になりそう。
残念ながらセキュリティースタッフたちは勤務時間中はお水で我慢!