ローカルバスに乗ってみよう!

シドニーの移動に安くて便利なローカルバス、乗りこなせば観光の幅もグッと広がります!

こんにちは、シドニーナビです。
シドニー市民の足であるローカルバス、市内でのちょっとした移動や、郊外の街へ出かけたりと旅行者が利用できれば観光の幅もグッと広がりるはず。でもやっぱりローカルバスって難易度高そう~って思ってしまいませんか?確かに、日本のバスと違うところは多々ありますが、シドニーのローカルバス事情や乗り方を知っておけば大丈夫!ぜひ挑戦して充実した旅づくりに役立ててください。今回はシドニーでローカルバスに乗るためのハウツーをご紹介したいと思います。

ローカルバスの基礎情報


ABCごとに書かれた行き先の横に、路線番号、乗り場、料金が書かれています。

ABCごとに書かれた行き先の横に、路線番号、乗り場、料金が書かれています。

<シドニーバス>
シドニーおよび近郊では、ニューサウスウェールズ州が運営する公共の「シドニーバス」が早朝から深夜過ぎ頃まで、路線によってはほぼ24時間運行しています。市内にはサーキュラー・キー、ウィンヤード、タウンホール/QVB、そしてセントラルの4つのバスターミナルがあり、それぞれのターミナルが全てシティレール(電車)の駅にもなっています。各バスターミナルには目的地別の路線番号、乗り場、料金が書かれた「ディスタネーション&料金ガイド(Destination & Fare Guide)」が貼られています。

いちばん多く走っている白と青色のバス。

いちばん多く走っている白と青色のバス。

<バスの種類>
シドニーバスには白と青色の車体のバスと、メトロバスと呼ばれる赤色のバスがあります。メトロバスはシドニーのキー・ステーションと主要の街を結ぶ快速バスで、2両連結のキャパシティが大きい車両が多く、車内では次に停まるバス停のディスプレーやアナウンスがあります。運行間隔もピーク時には10分毎、それ以外でも15~20分毎に運行しています。
そのほかに、旅行者にとって最も利用しやすいのが、緑色の車体で555番の無料のシャトル・バス。シティのメイン通りであるジョージ・ストリートとエリザベス・ストリートを循環していて、北はサーキュラー・キーから南のセントラルまでの間を結んでいます。
赤いバスは車内も新しくキレイ。料金は同じです。

赤いバスは車内も新しくキレイ。料金は同じです。

シティを走る555番の無料バス。

シティを走る555番の無料バス。


サーキュラー・キーにあるバスチケットの売店。

サーキュラー・キーにあるバスチケットの売店。

<プリペイ・オンリー>
シドニーバスは、基本的に乗車時に料金を払う前払い制です。ただし、平日の午前7時から午後7時までの間、シドニーのCBD(センター・ビジネス・ディス トリクト)発着のバスは「Pre Pay Only(プリペイ・オンリー)」で、現金での乗車ができません。また、快速バスなどプリペイ・オンリーのバスもあります。その場合はバスに乗る前にチ ケットを用意する必要があります。プリペイ用のバスチケットは、キオスクやコンビニ、ドラッグストアー、郵便局などで、クレジットカードでも購入可能。バスターミナルにあるディスタネーショ ン&料金ガイドや時刻表にはバスチケットを買える場所の地図が載っています。
車体に「PrePay」と書かれているバスは現金乗車はできません。

車体に「PrePay」と書かれているバスは現金乗車はできません。

バスやマルチ、フェリーのチケットが買える場所のサイン。

バスやマルチ、フェリーのチケットが買える場所のサイン。

取り扱いサインは見つけづらいことも。バス停近くにあるキオスクやコンビニなら大抵売っています。

取り扱いサインは見つけづらいことも。バス停近くにあるキオスクやコンビニなら大抵売っています。


シティのバスマップ。全て、初乗り料金の$2.20です。

シティのバスマップ。全て、初乗り料金の$2.20です。

<料金&バスチケット>
シドニーバスの料金は距離によるセクション制で、3つの料金設定になっています。1セクションが1.6㎞で、料金は1~2セクションが$2.20、3~5セクションが$3.60、そして6セクション以上が$4.60です。シドニー市内で移動する場合はほぼ3.2㎞以内ですので、料金は1~2セクションの$2.20になります。
プリペイ用のバスチケットは1~2セクションは「Mybus1」、3~5セクションは 「Mybus2」、6セクション以上は「Mybus3」というふうに分かれていて、料金はシングル(1回券)の場合は現金と同様、マイバス1が$2.20、マイバス2が$3.60、マイバス3が$4.60です。マイバス・チケット には「トラベル・テン」という10回分チケットがあり、料金は10%割引になります。使い方も、一枚のトラベル・テンを2人以上で使ったり、ほかにも、例えばマイバス1用のトラベル・テンの2回分を使ってマイバス2の距離を乗ったりすることもできます。
★Mybus1・・・1~2セクション(3.2㎞)以内の距離を乗る場合 シングル$2.40 トラベル・テン$19.20
★Mybus2・・・3~5セクション(8㎞)以内の距離を乗る場合 シングル$3.80 トラベル・テン$30.40
★Mybus3・・・6セクション(8km)以上の距離を乗る場合 シングル$4.70 トラベル・テン$37.60
マイバス1のトラベル・テン。大人用。

マイバス1のトラベル・テン。大人用。

マイバス1のシングル。4~15歳までの子ども、学生などのコンセッション用。

マイバス1のシングル。4~15歳までの子ども、学生などのコンセッション用。

使い終わったトラベル・テンとシングル。

使い終わったトラベル・テンとシングル。

では、バスの乗り方のご説明です!


QVB横のヨーク・ストリートにあるバスターミナル。

QVB横のヨーク・ストリートにあるバスターミナル。

<バス停を探す>
サーキュラー・キーやセントラルなどのバスターミナルでは、たくさんのバスが発着しますので、行き先によってアルファベットが書かれたいくつかのバス停(スタンド)にわかれています。各バス停には路線番号と時刻表が貼られていますので、自分の乗りたい路線のバスが停まるところでバスを待ちます。時には2~3ブロックも離れたところに位置する場合がありますので、近くに見つからなければ各所に貼られている「ディスタネーション&料金ガイド」の地図で確認しましょう。
「Cのスタンド」で待ちます。

「Cのスタンド」で待ちます。

ガラスの囲い付きのスタンドは「C」が屋根の上に。

ガラスの囲い付きのスタンドは「C」が屋根の上に。

サーキュラー・キーの「Eスタンド」には、ボンダイ・ビーチ行きや555番のシャトルバスが停まります。

サーキュラー・キーの「Eスタンド」には、ボンダイ・ビーチ行きや555番のシャトルバスが停まります。

バス・ターミナル以外の場所から乗る場合、ジョージ・ストリートやエリザベス・ストリートなど大通りにあるバス停には、数種類のルートを走るバスが次々と入ってきます。同じ名前のバス停でも路線によって少し離れたところにスタンドが位置することがありますので、路線番号を確認して待ちましょう。バスターミナルにある売店(Transit Shop)には路線番号別の時刻表が置いてありますので、バスチケットを買った際に貰っておくといいでしょう。主要のバス停に停まる時刻が全て載っているので、自分が降りるバス停を見極めるのにも役立ちます。
ジョージ・ストリートにあるバス停。路線番号と時刻表が貼ってあります。

ジョージ・ストリートにあるバス停。路線番号と時刻表が貼ってあります。

時刻表があれば、どの通り(バス停)を何時に通過するかわかります。

時刻表があれば、どの通り(バス停)を何時に通過するかわかります。


ココが日本とは違うところ!手を挙げてバスを停めましょう。

ココが日本とは違うところ!手を挙げてバスを停めましょう。

<バスを停める>
シドニーのバスはバス停で人が待っていても、乗る合図をしなければ、そのバス停では停まらず走り去ってしまいます。バスの前方上部に電光掲示されている路線番号と行き先を確認し、自分の乗りたいバスが近づいてきたら、腕を地面に対して水平に、あるいは斜め下の方向に伸ばし運転手に合図しましょう。合図が遅れて、バスがバス停を少し過ぎて急停車しても慌てることはありませんので、後続の車やバイクに気をつけて前方の乗車口へ向かいましょう。

バスの横にも路線番号と目的地が表示されています。

バスの横にも路線番号と目的地が表示されています。

<乗車する>
乗車は前方の扉からのみです。降りてくる人がいるときは、降りる人を待ってから乗車しましょう。プリペイ以外の現金で支払う時には、ここで運賃を運転手に支払い、レシートを受け取ります。運賃がいくらかわからない場合には、目的地を言えば運転手がセクションを計算していくらか教えてくれます。支払いは小銭がなくてもおつりをくれますが、20ドル札などの大きいお札はおつりがないと言われることもありますので注意しましょう。レシートはまれに、インスペクター(検査員)が乗ってきた時に提示を求められますので、失くさないようにしてください。
現金支払いは運転手へ。チケットを持っている人は自分で機械に通します。

現金支払いは運転手へ。チケットを持っている人は自分で機械に通します。

現金でなく、マイバス・チケット(あるいは電車やフェリーと共通で使えるマルチ・チケット)を持っている人は、乗車時に入り口付近にある緑色の機械にチケットを通します。機械は乗車してすぐ目の前の運転席横と少し進んだ右手と2台あります。慣れないうちは運転席横の機械を使い、チケットを挿入する前に運転手に自分の行きたい場所でバスが停まるか確認した方がいいでしょう。
スタンプされた音が聞こえたら引き抜きます。

スタンプされた音が聞こえたら引き抜きます。

チケットは色の付いているほうを自分に向けて、矢印のある側を下にして機械に差し込み、カチッというスタンプの音が聞こえたら引き抜いてください。裏側の白紙の部分に自分の乗った路線番号と日付、時間がプリントされます。同じ一枚の10回券を2人以上で使う場合は、一度引き抜いた10回券を別の人がもう一度挿しこんでプリントさせます。

優先席は車椅子やベビーカー用にイスが上がっていることがあります。

優先席は車椅子やベビーカー用にイスが上がっていることがあります。

<車内で>
入り口付近のシートの色が他と違う席は優先席です。入り口付近には路線によってスーツケースのような大きい荷物を置くエリアがあるので必要な人は利用しましょう。運転手横と後の扉付近、フロアが赤く塗られ「No Standing Area」と書いてあるところは走行中立っていてはいけないエリアです。車内は禁煙&飲食禁止ですが、日本と違い携帯電話を使っている人は見かけます。
まれに、キセル乗車をチェックするインスペクターが乗ってくることがあります。そのときにはチケットの提示を求められますので、現金支払いの場合にはレシートを、各チケットの場合には路線番号や日付、乗車時間がプリントされているチケットの後ろ側を見せてください。
前扉付近の赤い色のエリアより奥に進みましょう。

前扉付近の赤い色のエリアより奥に進みましょう。

大きな荷物がある場合にはここに置きます。

大きな荷物がある場合にはここに置きます。


ボタンを押すと音が鳴り、「止まります」のサインが付きます。

ボタンを押すと音が鳴り、「止まります」のサインが付きます。

<下車する>
さて、次が降りるバス停となれば、車内にある黄色に赤いボタンのブザーを押せば「Bus Stopping」のサインが付いて、バスが停車してくれるわけですが、始めて行く旅行者にとってはここが緊張するところ。短い距離であれば乗車の際、運転手に行き先を確認する時に「着いたら教えてくれますか?」とお願いしておきましょう。運転席近くに席がとれなかったり、少し距離があるときには、目的地が近づいてきた時点で(バスが停まった時に)運転手に降りるバス停を確認しましょう。英語を喋るのが不安な方は、目的地の名前と「着いたら教えてください」と書いた紙を用意しておき、近くに座っているローカルらしい人に見せれば、みなさん親切に教えてくれますよ。
運転席の後ろ、上部にある「Bus Stopping」のサイン。

運転席の後ろ、上部にある「Bus Stopping」のサイン。

メトロバスは停留所の案内があります。

メトロバスは停留所の案内があります。

ローカル率が高い路線バス。

ローカル率が高い路線バス。

扉が内側に入ってくるので注意。

扉が内側に入ってくるので注意。

降りるときは前方、後方どちらの扉から降りても構いません。後ろの扉から降りようとして、運転手が気づかず扉が開かない場合には「バック・ドアー・プリーズ」と言って開けてもらうか、急いで前の扉に移動しましょう。
下車したら、帰りのためのバス停を探しておくのもよいかもしれません。たいていは、下車したところから通りを隔てて向かい側(来た道を戻る方向)にあります。頻繁にバスが来ないエリアであれば、帰りの時刻を確認しておくことをおすすめします。
ポール型のバス停。時刻表が付いています。

ポール型のバス停。時刻表が付いています。

時刻表をチェックしておけば時間の無駄もなし。

時刻表をチェックしておけば時間の無駄もなし。

旅行者もローカルも利用する555番バス。

旅行者もローカルも利用する555番バス。

旅行者にとって、最も簡単、便利そして無料のシャトルバス、乗らない手はありません。緑の車体で路線番号555のバスは、北はサーキュラー・キーから南はセントラルまで、ジョージ・ストリートとエリザベス・ストリートを逆方向に循環しています。運行は午前9時半から始まり、平日(木曜日以外)は午後3時半まで、週末は午後6時まで、そしてレイト・ショッピングデーでお店が遅くまで開いている木曜日は午後9時まで運行しています。10分間隔で走っているので市内では頻繁に目にしますが、待っているときは20分以上来なかったり、2台続けて来たりすることも^^;
バス停には緑色で「555 Free Shuttle」と表示されています。

バス停には緑色で「555 Free Shuttle」と表示されています。

555番のバス停は1ブロック~数ブロックごとにあり、緑色の文字で「555 Free Shuttle」と表示されています。乗り方は、①バスを停める、②前方扉から乗車する、③目的地が近づいたらブザーを押す、④下車する、で「料金を払う」以外は前記した方法と同様です。乗車時に運転手に何か見せたり受け取ったりする必要は全くありませんので、ちょっと歩くのが疲れたとか荷物が多い時など、バス停近くにいてちょうどバスが走って来たら一区間だけ乗って降りる、なんていうのもOK。どんどん利用しちゃいましょう!

いかがでしたか?
シドニーから郊外へ行く場合、電車駅やフェリー・ターミナルがない街へは車かバスが交通手段のシドニー。それだけにシドニーと郊外を結ぶバス路線は300以上もあり、運行間隔もかなり頻繁です。旅行者にとっても、バスで簡単にアクセスできる魅力的なシドニー近郊の街やビーチがたくさんあります。ローカルに混じって短い路線バスの旅にも、ぜひ挑戦してみてください。
以上、シドニーナビでした。

その他情報

*料金を修正しました。<2013.01>
関連タグ:交通ローカルバス移動手段

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-10-03

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