一本のナイフを使って野菜や果物を華麗な花や鳥に変身させてしまう、タイの伝統芸のひとつ、カービング。いつも見慣れた食べ物がデザインひとつでまったく違う雰囲気に大変身!
こんにちは、シドニーナビです。日本でも人気のタイ・カービングをシドニーでも習えるのをご存知ですか?カービングという言葉になじみがなくても、タイ料理レストランで付け合わせの野菜が花や植物の形に綺麗に掘られているのを目にしたことがあるのではないでしょうか?そう!あれがカービング!使う材料によって、フルーツ・カービングやソープ・カービングなどと名前は変わって来ますが、使用するナイフやテクニックは基本的に同じです。今日は日本語でカービングが習える教室があるとの情報を聞きつけ、さっそく体験レッスンに参加して来ました。
タウンホール駅のすぐ近く
場所はタウンホール駅のすぐ近く。駅上にあるQVB(クイーン・ビクトリア・ビルディング)よりダーリンハーバー方面に進んだANZ銀行の入ったビルと非常に便利なロケーション。電車、バス、シティのホテルから徒歩と通いやすさにかけてはピカイチ!レッスンの前後にショッピングや食事、観光も楽しめちゃいますね。
教室はシティのど真ん中。タウンホール駅の上のQVBの目の前にあります。
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ヨーク・ストリートとマーケット・ストリートの交差点にANZ銀行の青い看板があるのでそれを目印にしてください。
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こちらはヨーク・ストリートを挟んだ向かい側の入り口。ニュース・エージェンシーが目印です。中に入って右側のガラスドアを抜けると目の前にエレベーターがあります。
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14階に上がると「EMiC」のサインが見えます。クラスはこのエミクさんのスペースを使って行われています。
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西田宏樹先生
講師の西田宏樹先生は日本でカービングのキャリアをスタート。タイのカービング・コンテストで日本人初の特別賞を受賞した栄田先生に師事し、その後タイの有名校マリサで経験を積んでシドニーへ。現在はカービング教室を主宰するかたわら、ソニーの3Dパーティーにてデモンストレーションを行ってオーストラリアの新聞(サンデー・テレグラフ)に掲載されたり、今年の3月にはメルボルンでえ行われたタイ・フードフェスティバルで作品展示を行うなど勢力的に活動をする実力派です。おっとりとした口調の柔らかい雰囲気の先生ですが、一旦ナイフを持つと真剣そのものの表情に一転。リズムよくスッスッと動かす指先から紡ぎだされる絵柄はまるで手品を見ているかのよう。
リンゴの飾り切りに挑戦
まずはリンゴの飾り切りに挑戦!完成写真を見て、先生から大まかな説明を受けます。「ナイフは鉛筆持ち。そして面に対して直角にナイフを入れる」。この基本的な2点を押さえたらさっそくカービング開始~!本日レッスンを受けたH氏は本業がシェフということもあって、基本的に包丁とは仲良しですが、カービングはまったく初めてとのことで緊張の面持ち。ちゃんと息してる!?とつい声をかけたくなるほど真剣にリンゴと向き合っています!クラスで使用するのは「カービング・ナイフ」1本のみ。細い柄をした彫刻刀のような形で、刃先から根元まで使う箇所や切り込み方によってデザインが変わってくるそうです。
たとえば同じ方法でも真ん中の芯の部分をくり抜いたらキャンドル・スタンドになるそう。ホーム・パーティーでのアロマ代わりにも活躍してくれそうですね!模様の幅が広いと大ざっぱに、逆に細かいとうるさく見えてしまうのでそのバランスを上手に取るのがコツだそうです。ちょっと模様を入れるだけでも果物の見た目の美しさを引き立てますね。
さて、次はもうちょっと難しいニンジンに挑戦!
最初のリンゴでナイフの使い方をマスターしたH氏。さっそく次のお題に挑戦です。先生がサクサクとニンジンを薄切りに。さて、一体ナニを作るのでしょうか?こちらもリンゴと同じく、まずは先生がお手本を見せてくれます。
こちらは料理の付け合わせとしてだけでなく、スープやカレーに入れてもキレイですね。こうやって普段使っている野菜にちょっと一工夫するだけで、ホーム・パーティーでの気軽なカンバセーションピースにもなりますよね。基本的に野菜や果物だったら小さいチリやスイカのように形や大きさにかかわらず、なんでもカービング素材として使う事ができるそう。表面の皮の色とのグラデーションや彫る模様によって無限にパターンが作れそうです。
先生の作品を紹介!
クラスには今まで生徒さんが作った作品や先生の作品の写真があり、繊細な柄に見ているだけでうっとり。デザインは植物や動物など自然をモチーフにしたものが多いそうです。まだ遠い道のりとわかりつつもついつい向上心が刺激されちゃいます。その素敵な作品たちの中から先生の作品をピックアップしてご紹介しましょう。メロンやスイカがこんな風に変身するなんてビックリそしてウットリです。
いかがでしたか? 本場のタイでは小学校の授業にも組み込まれているほどポピュラーなカービング。700年以上の歴史を持つ伝統的手法として、王宮料理はもちろんのこと、レストランや自宅でお客様をもてなす料理でも使われるほど幅広く普及しているそうです。今回ご紹介したフルーツ・カービング以外にもご希望によっては日本におみやげとして持って帰れるソープ・カービングも受講できますよ。以上、シドニーナビでした!
クラス・インフォメーション
レッスン開講日:毎週火曜日の10:00~と14:30~の2回
料金:
<一回体験コース>A$18材料費とナイフのレンタル込み(ソープ・カービングの場合は材料費として別途A$5の追加料金が必要。)
<メインレッスン>1回A$20(+入会金A$10)
5人までの少人数クラスなので完全予約制。
(*2011年10月現在)
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2011-10-11