シドニーエクスプローラーで一周してきました!

初心者はもちろん「個人で行くにはちょっと足回りが悪いかな?」と思う場所までくまなく回ってくれる、乗りこなしたら超便利!なバスに乗ってきました!

こんにちは、シドニーナビです。最近街でよく見かける2階建ての赤いバス。以前に比べて本当によく見かけるったらありゃしない!一体ナニゴト??と思っていたところ、そのからくりがわかりました。2010年からシドニー・バス会社が運営していた赤いバス(シドニー)と青いバス(ボンダイ)の両ツアーバスを、シティ・サイトシーイング社が運営することになり、今まで赤&青のバスが一挙に赤のダブルデッカーになっちゃったのです。ただでさえ目立つのに、全ルートがこれとなりゃ確かにやたらと目を引くってもんです。でも、目立ったっていいじゃない?「天気のいい日はオープン・エアの2階席で風を切って街観光」なんて考えただけでも楽しそう!思い立ったが吉日。さっそく乗り心地を確かめに行ってきました!

まずはチケット購入から

シドニーエクスプローラーで一周してきました!シドニー・エクスプローラー シドニーエクスプローラーで一周してきました!シドニー・エクスプローラー
今回はシドニー・エクスプローラーの出発地点にあわせて、サーキュラー・キーからスタート。チケットは事前にウェブでも購入できますし、バス乗車時に直接買ってもいいのですが、乗り換えの質問などもしたかったので、カウンターへ行ってみました。
カウンターのある場所は、アルフレッド・ストリートからサーキュラー・キーのワーフ6へ行く手前の左側。大きく「BOOKING CENTR」のサインが出ているのでわかりやすいです。ブースの中には左右2つのツアーカウンターがありますが、エクスプローラー・バスのチケットは左側のカウンターで購入できます。ここでお金を払うと乗車券の引換券を渡されますので、バス乗車の際に車掌さんに渡しましょう。
支払い方法は現金、またはクレジット・カードが利用できますが、Visa,Masterは2%、Amexは3%の手数料がかかりますのでご注意下さいね。

さっそく乗車!

アルフレッド・ストリート(Alfred Street)とピット・ストリート(Pitt Street)が交差するところにあるスタンドAから乗りましょう。時間によって赤い帽子を被ったスタッフがいたりいなかったりしますが、ルートマップも置いてあるし、バス到着時には車掌さんが降りてきてくれるので、心配ご無用!
なんでこんなに入り口が狭いの〜?

なんでこんなに入り口が狭いの〜?

バスが来たので「おっはよ〜う!」と元気に挨拶をして乗り込みます。入口同様狭い階段を登って2階へ上がるとすでに前から乗っている乗客が半数以上。さっそく真ん中あたりの席に座って外を眺めると、さっきまでとは違った視界に気分もアップ!同じ場所でも1階分上に上がるだけでこんなに違うものなんですね!外をグルリと囲うバーも安全使用のパットが巻き付けられています。これなら途中でバスが揺れても安心かな?

いざ出発~!

緑のアーチがテーマパークっぽくてナイス!

緑のアーチがテーマパークっぽくてナイス!

バスが動き出すと共に陽気なオージー・アクセントのアナウンス。どうやら要所要所で解説が入るらしいです。各ポイントの歴史や見所を分かりやすい英語で説明。中級レベルの英語力で理解できる内容なので聞き取れればラッキーぐらいのおおらかさでどうぞ。
サーキュラー・キーを出発したバスはピット・ストリートからジョージ・ストリートに入って、そのままウィンヤード駅、QVB、ワールドスクエアとシティ中心部をガッツリ横切り、漢字の看板がチラホラ現れるチャイナタウンを横目で見ながら大きく右折。カレッジ・ストリートを通ってキングス・クロスを目指します。目の高さに街路樹や道路標識、果てはモノレールの線路まであって通り過ぎるたびにスリル満点!なーんてはしゃいでいたらやってしまいました。左右をキョロキョロ見ながら撮影しまくり前方不注意のナビに突然ガツーン!目の前真っ暗…一瞬何がおこったのかまったくわからぬまま、ナゼかガンガン痛むナビのオデコ。実は道路にせり出した枝(しかもかなり太かった)がオデコを直撃!後ろの席に座っていたおばちゃんに「ちょっとあなた大丈夫っ!?」と本気で心配され、泣こうか笑おうかどっちもできぬままひたすらキョトーン。その後何度か似たような場面に遭遇してわかったことは「実は真ん中らへんは危ない」という事実。前方はフロント・ガラスに守られているので、枝がそこで上方に大きく跳ねます。それがボヨ〜ンとバウンドして下がってくるのが真ん中エリア、そして不運なナビ大当たり〜!となった訳です。人身御供のお陰で真ん中エリア・に座ったツアー客は「枝を見たら下を向け!」と突然のチームワークを発揮。国籍も年齢もまちまちな人同士なのに、なんだか急に修学旅行気分が盛り上がってきちゃいました。
★ジョージ・ストリート(George Street)を左折し、ウェントワース・ストリート(Wentworth Street)に入る前にあるゴールバン・ストリート(Goulburn Street)の街路樹が特に危険!太い枝が低くせり出しているので注意してくださいね!
さて、バスはハイド・パーク(Hyde Park)の脇を抜け、左手に聖メアリー大聖堂を眺めつつ、キングス・クロス(Kings Cross)に向けてウィリアム・ストリート(William Streer)を一気に直進。ここらでちょっと街の雰囲気が変わってきます。イースト・シドニー(East Sydney)と呼ばれるこの地域は、夜間の一人歩きは避けたいエリアですが、実はこの辺り、第二のリトル・イタリーと呼ばれるほど美味しいイタリアン・カフェやレストランが点在していて、本家のイタリアン街ライカートより地元民に人気のエリア。そのせいか最近は徐々に治安も回復しつつあるようです。
コカコーラの看板が見えたらそこはもうキングス・クロス。日本で言うと東京の歌舞伎町的エリア。この街ほど昼と夜の顔が違っている所も珍しいのではないでしょうか?電車でマーティン・プレイスまで一駅、バックパッカーが多く、頑張ればシティまでも徒歩圏内ということで世界中からバックパッカーが集まる場所でもあります。昼間は公園や遊歩道のベンチで日向ボッコをしたり、カフェでノンビリ寛いだりと和やかな雰囲気。
キングス・クロスとポッツ・ポイントを抜けて今度はウールームールー・エリア(Woolloomooloo)へ突入。ここはシドニーの勝ち組スポットとも言われるエリアで、ラッセル・クロウやイアン・ソープなどのセレブリティの目撃情報もよく聞きます。軍港やスタイリッシュなホテル、「ブルー」、ミートパイで有名なハリーズなど小さいエリアながらも観光客が多く見られます。シティも一望できるので花火が上がる日は渋滞の植物園を避ける人たちの穴場スポットでもあるらしいですよ。
高速道路の料金所を対向車側から覗けるなんてちょっと貴重な体験かも!? 高速道路の料金所を対向車側から覗けるなんてちょっと貴重な体験かも!?

高速道路の料金所を対向車側から覗けるなんてちょっと貴重な体験かも!?

一瞬だけ高速道路に入ってそのまま植物園の脇を抜け、オペラハウスを 目指します。世界的に有名な観光地だけあって曜日と時間を問うことなくいつでも大混雑。この日も多くの乗客がここで下車。ちょうどランチタイムも近いし、シティ+西エリアの観光が終わったということで、このあたりで一旦休憩を兼ねる人も多いのかな?バス停には多くのツアーバスがひしめき合っていてへなちょこナビは下車断念。ツアーの後で改めて散歩に来ようっと。
今来た道をUターンする形でマッコーリー・ストリート(Macquarie Street)をグングン南下して行きます。植物園を過ぎて、左手に音楽学校、州立図書館、州議事堂にシドニー病院、ハイド・パーク手前のハイド・パーク・バラックスなど名所がいっぱい。左を向いて息つく間もなくカメラをパシャパシャ。その後も聖メアリー大聖堂が続いて忙しいったらありゃしない~。それでもこのバスのドライバーは安全運転かつ、名所ではスピードを緩めてくれるので比較的写真が撮りやすかったです。
バスはボンダイ&ベイズ・エクスプローラーの始発地点でもあるセントラル駅へ到着。ビーチ帰りの人たちが大勢乗り込んできました。旅行者同士の気楽さからか「今日のビーチはどうだった~?」なんて会話もはずみます。
新たな乗客を迎えて気分一新、今度は街の西側へ向かいます。セントラル駅の近くにはUTSやTAFE、NSW大学などがひしめき合う学生街でもあるので道行く人のほとんどが学生さんかな?と思いきや、けっこう静か。実は3月までお休みの学校が多いようです。
学生街を抜けたらハリス・ストリート(Harris Sreet)を真っすぐ北上。ちょうどチャイナ・タウンの裏側でもあります。アイアン・レースが可愛らしいちょっと古めのテラスハウスが続いています。オーストラリアの国営テレビABC放送や、現役復帰をして話題のイアン・ソープが未来のスイマー育成のためにと建設したイアン・ソープ店アクアティック・センターもありました。

フィッシュ・マーケットに行く人はピアモント・ブリッジ・ロードを過ぎたバス停16番で下車。少し戻って坂を降りて行くと正面右手に大きな青い建物が見えて来ます。
ハリス・ストリートを突き当たるとやんわりとしたカーブと共に水と緑が調和した人工的な公園が見えてきます。そのままスター・シティとダーリンハーバー(Darling Harbour)、コンベンション・センターなどイベント的要素が盛りだくさんのエリアを通過。ちょっと下車して休憩がてら食事をしたり、オミヤゲ購入やトイレ休憩をするにはこのエリアがオススメです。
ダーリンハーバー沿いの中国庭園を左手に見て湾をグルリと周って行きます。IMAXシアターや水族館へ行く人はここで下車してくださいね。ダーリンハーバーのショッピングセンターで買い忘れたものがある人もここで下車すればまだ間に合いますよ~!なお、水族館へ行く人は週末やスクールホリデーのピーク・シーズンのチケット売り場は長蛇の列ですから、バスドライバーから下車前にチケットを買うことをおススメします。
さて、このバス旅もそろそろ最終地点のロックスに近付いてきました。キングストリート・ワーフを抜けて右上にハーバーブリッジが見えてくると乗客たちのテンションも自然に上がってきます。さすがはオペラハウスと並ぶシドニーの観光名所だけありますね。橋の向こう岸にはルナパークやオペラハウスなども見え、このツアー最大の撮影ポイントに興奮気味。レンガ造りの建物が並ぶロックスの街並も絵はがきのよう。
見慣れた景色にはい、ただいまー!長かった?短かった?どっちだったっんだろうの90分のバス旅を終え、始発地点のサーキュラー・キーへと戻って来ました。このまま乗り続ける乗客も半数近くいましたが、ドライバー交替のため、ここで15分停車するとのことで、ナビの旅はここでおしまい!退屈する間のない旅でしたがずっと座り続けていたため、下に降りる狭い階段でうっかり落っこちそうになってしまいました。席を立ったらまずストレッチ!皆さんも気をつけてくださいね。

乗り換え情報

*途中でシドニー・エクスプローラーからボンダイ&ベイズ・エクスプローラーに乗り換える時はシドニー・ストップの

5.ウィリアム・ストリート(William Street)
13.オーストラリア博物館(Australian Museum)
14.セントラル駅(Central Station)

で接続があります。その他にもなぜだか他の停留所で「ボンダイのバスに乗り換える人はいるか~い?」と係が声を掛けにきてくれて、ぞろぞろと乗客が下車という場面も何回かありました。
いかがでしたか?短時間で効率的に回りたいという人には断然オススメのこのツアーバス。視点が変わるだけで見慣れた風景も一変!シドニー・リピーターでも充分に楽しめると思いますよ。以上、シドニーナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-03-01

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