シティとバーウッドに次いでチャッツウッドにも昨年オープンした人気の四川料理店。辛~い料理とオリジナルの中国酒をゼヒお試しあれ!
こんにちは、シドニーナビです。シドニーで食の楽しみのひとつに「チャイナ・タウンで飲茶」が定番となっていますが、四川料理となるとなかなか見つけるのが難しいところ。ところが、最近辛いもの好きな在住日本人の間で密かに人気となっているお店があると聞きつけ、チェックして来ましたよ!それではさっそくご紹介しましょう!
チャッツウッドにあり
日本人駐在員家族も多く住むノーザン・エリアの繁華街、チャッツウッド。そのチャッツウッド駅を背に、目抜き通りであるビクトリア・アベニューをひたすらまっすぐ。大きな交差点を過ぎ、チャッツウッドチェイスの建物が終わる頃、見えて来るのが今日ご紹介する「水井坊」。進行方向右手側、信号を渡ってすぐのビルの2階(オーストラリア式でいうところの1階)にあります。
ビルの外観はごく普通のぶっきらぼうなビルですが、入り口に繫がる階段に足を乗せた瞬間「おっとしまった!これって敷居の高い店では!?」と躊躇してしまいそうな雰囲気が。中に足を踏み入れたらさらなる高級感に、ちょっと戸惑うナビ。でもここまで来たら後には引けんッ!半分玉砕覚悟でいざ出陣~!?
高級感あふれる内装
中華料理らしく赤でポイントをきかせた高級感あふれる内装。きれいにテーブルセッティングされた席に案内されると、壁一面の窓からふんだんに差し込む光にゆったり気分。キョロキョロあたりを見渡してみると中華系のお客さんが圧倒的に多く、「よしっ!このお店はアタリッ!」と小さくガッツポーズ。やはり自国の人に支持されるレストランは美味しいですからね。平日のランチタイムだからか大きな円卓より2-4人掛けのテーブルの方が多く埋まっています。これだったら一人ランチでも寂しさを感じないですみそう。
さっそくオーダー!何食べるか迷ってしまう~
重厚感あるメニューは、カジュアルからフォーマルまで幅広いラインナップ。 料理の鉄人中華の陳さんも認めたという麻婆豆腐をはじめ、日本人にもおなじみのメニューが揃っています。辛さは1-3つのチリの数で表示されているので、オーダーの際の参考にしてくださいね。お得な価格でマッドクラブやアワビなど高級食材やワインを楽しめるシーフードスペシャル、ワイにスペシャルが2週間単位で開催されています。シーフードは好みの食材と煮る、焼く、揚げる、炒めるなどのお好みの調理方法が選べるそうです。
中華ならではの醍醐味「大人数でワイワイとお皿をつつく楽しみ」も捨てがたいですが、今日は小人数でも楽しめるメニューをチョイスしてみました。
麻婆豆腐
これは外すわけにはいかないでしょ!と最初にオーダーしたのは日本人に一番人気の麻婆豆腐。予想に反して大きなお皿でデーンッ!と出てくるので、女性なら3-4人でシェアするのがちょうど良いボリュームです。お豆腐の量が多く、それぞれに味が染み込んでいるのでご飯があってもなくても充分楽しめます。一口目のマイルドな味に「ん?四川ぽくないかも?」なんて思った途端、ピリリと引き締まる味が美味しさの秘訣!?辣油の量が多いのですがこの部分だけをご飯にかけて食べると日本で人気の「食べる辣油」シドニー版となるのでオススメ。ただ、ついついお箸が止まらなくなってしまうので、他のお料理とのペース配分はしっかりしましょうね。
ご飯だとお腹にズッシリ来てしまうという方には葱餅がオススメ。
Diced deep fried chicken with hot dry chilliesテーブルに載った途端「なにかの罰ゲーム!?」って思ってしまうほどインパクト大!恐ろしいほどの鷹の爪が入っているこの料理は見た目の真っ赤っ赤具合から想像する口中大火事大惨事・・・にはならず(いえ、もちろん充分辛いんですけどね)日本で辛いの大好き!と言う方だったら食べられるレベルかな?メニュー名の通りのお料理で、サイコロ状のチキンを油でサッと揚げてスパイスをパッパ!サクッとした食感と、しょっぱ辛い味付けに食事というよりビールのおつまみに向いていそう。食べきれなかった分はお店の人に頼むとお持ち帰り用のコンテナに入れてくれるので、ホテルでの晩酌用に持って帰るのもいいかも?
合い言葉は「山椒に気をつけろ!?」
担々麺+春巻き
もしお一人様ランチで気軽に食べたいのなら、担々麺と春巻きの組み合わせなんていかがでしょうか?一見小さなボウルで物足りなさそうな担々麺ですが、かなりギッシリ詰まっているので普通の丼一杯分のボリュームがあります。食べ始めには底からグルリとかき混ぜて麺とスープを絡めましょう。お米でできているのでしょうか?つるりとした喉ごしの麺は休む間もなく食べ続けさせてしまう魔法の食感。 からりとした豚肉と麺の組み合わせが味、量ともに絶妙です。辛さの秘訣はこっそり隠れつつもガツーンと攻めてくる山椒にあり。ピリピリッ!とした辛さの後に痺れが襲ってくるので、うっかり舌先で味わってしまうとその後の味覚が麻痺してしまうので気をつけて!でもこの辛さがたまらない!と汗をかきながらもついつい食べ進んでしまうのです。
楽しめるのは食事だけじゃない!?お酒リストも充実してます
お酒も中国酒からワインまで幅広いラインアップ。ワインはオーストラリア&ニュージーランド産にこだわり、赤白スパークリングまでボトル、グラスで多様に取り揃えてあります。辛い料理に欠かせないビールも青島や珠江純生などの中国産やコロナやハイネケン、ペローニ(イタリア産)など世界中の銘柄が。水井坊オリジナルの中国酒はアルコール度38-61%。お値段も50mlサイズでA$21.80-500mlでA$220とピンキリ。綺麗なボトルと箱に入っているのでオミヤゲにも良いかもしれませんね。
サービスも良し!
食事をしていて特に感じたのが店員さんのサービスの良さ。基本的には放っておいてくれるのですが、要所要所で声をかけてくれたり目を配っていてくれるので、メニューの料理がわからなかったりお茶のお替わりが欲しいときなどにはササッと対応してくれます。現在はランチ&ディナー共に同じメニューですが、今後セットメニューやプロモーションなどの企画があるそうです。
いかがでしたか?帰りがけにマネージャーのフランクさんから、「今後もどんどんお得なキャンペーンを展開して行こうと思っていますから期待していてくださいね」と頼もしいお言葉をいただきました。昨年(2010年)にオープンとまだ1年弱ですが、まだまだ進化し続けて行きそうなこのお店。目が離せませんね。シドニーに全部で5店舗あるそうなので、今後他のお店もレポートしたいと思います。以上、チリの食欲増進パワーに押されて超満腹になってしまったシドニーナビでした。