スピード・カフェ

Speedo`s Cafe

閉店・移転、情報の修正などの報告

ビーチの歴史に深く根ざした朝ごはんで、一味違ったボンダイ体験を!

こんにちは、シドニーナビです。今日はボンダイ・ビーチの名物「スピード・カフェ」をご紹介しましょう。こちらのお店は観光客の少ないノース・ボンダイにあるのに、いつ通ってもにぎわっているのでずっと前から気になっていたのです。地元の人に聞いてもいつできたか分からないほど歴史が古いらしい「スピード・カフェ」。ナビも今日は慣れない早起きをして朝7時前に店に向かって歩いていると、朝焼けのビーチには既にジョギングや散歩、水泳、サーフィンなどを楽しんでいる人たちがけっこういるじゃないですか!
カフェへはビーチの中心から海を右手に見ながらひたすら海岸沿いに歩きましょう。ビーチが途切れて坂を少し上がったところにお店はあります。「Speedo’s」と書かれた赤い看板が目印。
入口にはドアもなく、一歩踏み入れるとすぐカフェのカウンターが。内側から見るとビーチに面した正面が半分は入口、半分は一面ガラス窓になっているので、照明が控えめでも外からの光で満たされています。
内装はアースカラーのタイルに黄色の壁、ちょっと年季の入った木のテーブルと椅子と、いたってシンプル。ボンダイ・ビーチでは短パン&ビーチサンダルで気軽に入れるカフェも珍しくないけれど、そんなボンダイの他のカフェとくらべても気取らない感じ。ビーチを一望する窓際の席は数人が座れるカウンターになっていて、新聞を読みながらひとりで座っている人も。
一見飾り気のない店の奥を見ると、その一角だけ変わった形のテーブルと椅子が。実は日本でも最近おなじみの水着の「スピード社」、ここボンダイが発祥地らしいのです。それで、このテーブルと椅子のデザインにも納得がいきます。この一角やカフェカウンターの上にはスピード社の古い広告ポスターも。
店長のマットさんによると、「スピード・カフェ」と「スピード社」は経営上全く別だけれど、ポスターやトレードマークをあしらった家具などはスピード社からの提供とのこと。よく見ると年季の入った木のいすの背にもスピード社のトレードマークが!
メニューは朝5時半の開店から正午までが「サンライズ」で、午後からは「サンセット」メニューにかわります。午前のメニューは軽い酸味のあるターキッシュ・ブレッドを使ったサンドイッチ類がA$9.90から。今日は「ライフセーバー」A$13.90をオーダー。軽くトーストしたターキッシュ・ブレッドの上に、リコッタ・チーズを塗り、スモーク・サーモンをしっかりと並べ、アボカドを半分のせた、朝食にしては豪華な取り合わせ。サーモンもアボカドも新鮮で、少しこしのあるターキッシュ・ブレッドと食感も風味もよく合います。右側はスクランブル・エッグ、ヤギのチーズ、ルッコラを載せ、トリュフ風味のオリーブオイルで仕上げた「サンライズ」。
もっとボリュームがほしい方には、お好みのエッグにベーコン、ソーセージ、チャツネ、ローストトマト、ハッシュブラウン、ターキッシュ・ブレッドが付いた「ビッグ・ブレクファスト」A$13.90(土日・祝日はA $15.90)も。また午後の「サンセット」メニューには各種ラップ、バーガー、ステーキサンドの他、パスタやリゾット、フィッシュ&チップスなどもあります。朝食メニューの一部は午後でも注文できるそう。飲み物は午前・午後共通で、各種コーヒー、紅茶やホット・チョコレートのほかに、フラッペやスムージー、フレッシュジュース、ワインやビールもあります。店長が仕入れから煎りまでこだわって入れているコーヒーは深煎りで味わい深く、コーヒー好きのナビも満足。お店の公式ホームページによると、2005年にはボンダイのベストカフェに選ばれたとか!
店長のマットさんによると、スピード・カフェの経営がマットさんたちに渡った15年前までは別の人が運営しており、店の雰囲気や営業時間など基本的なスタイルはそのまま引き継いでいるとのこと。最初のスピード・カフェがいつ始まったかは、マットさんも分からないそうです。つけ払いの常連客や地元のお客さんも多いとのことで、確かに、今朝のお客さんもスタッフと親しげに名前をよび合って話をしています。年配の夫婦や子ども連れの家族、ひとりで新聞や本を読んでいる人、朝のサーフィンやジョギングの後に立ち寄る人など、それぞれのスタイルでくつろいでいます。
入って左側の壁を見上げると、シドニーやボンダイ・ビーチを題材にしたポップな色調の油絵が。地元のアーティスト、スティーブン・エヴァンズさんの作品だそう。空と海の鮮やかなブルーが印象的で、壁の中央に掲げられたシドニー・ハーバーの絵には値段も付けられています。

地元の人に親しまれる「スピード・カフェ」、ボンダイ・ビーチに滞在している方にはぜひオススメです。遠くの方や平日忙しい方は週末のブランチかランチも人気パターン。ちなみに営業時間は日没まで。夕方は夏は7時過ぎまで営業していることもあるらしいのですが、冬は5時半ぐらいには閉めてしまうそうなのでご注意を。いつもより少し早く一日を始めてさわやかな気分になったシドニーナビでした。

記事登録日:2008-07-11

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スポット登録日:2008-07-11