セント・マロ・ベーカリー

St. Malo Bakery

閉店・移転、情報の修正などの報告

オープンエアーのフランス風ベーカリーで爽やかな朝を!

こんにちは、シドニーナビです。充実の夜ご飯エリアとして人気のクロウズ・ネストに朝からオープンの素敵カフェができました。場所は食のメインストリート的存在のウィロビー・ロードのど真ん中。近所のお店をブラブラと覗きながら散歩のついでにふらりと立ち寄れるのも便利です。小さな入り口の細長いお店ですが、通りに面した壁一面がオープンになっていて、開放感がいっぱい。外のテーブル席もまるでフランスのカフェみたい。インテリアも新しいお店なのに、「そっけない新品感」は微塵もなく、落ち着いた「こなれた感」溢れる雰囲気でオーナーのセンスの良さが伺えます。
店内に入ると左側に長〜いガラスケースがあり、ブレッド・セクション、ケーキ・セクションに大まかに分かれています。その場で食べて行ける小さなサイズから家やピクニックに持って行きたくなるようなローフサイズまで、パンの種類だけでなくサイズも選べるのがうれしいですね。基本的にオーガニックの食材を使うように心がけているそうですが、その割にお値段は良心的。
オージーに大人気のサワー・ドゥ・ブレッド。「一口齧った時に広がる酸っぱい味が苦手」という日本人も多いですがこのお店のものは比較的酸っぱさ控えめ。2,3口目でようやく「ん?ちょっと酸味がやって来た…かな?」といった感じなので、サワー・ドゥに馴染みのない方でも食べやすいです。店頭に並ぶのは毎日焼きたての新鮮なもののみ。白パン、ライ麦、全粉粒やマルチグレインなど種類も豊富です。プレーンなパンのみでなく、日替わりのサンドウィッチもありますよ。日本人に人気なのが、アーモンドの香り高いクロワッサンやパン・オ・ショコラ。バターの香りが癖になり、一つじゃ満足できないかも。

タルト3種を食べ比べ!!

ケーキやタルトもスタンダードなメニューはほとんど網羅しているんじゃないじゃないかと思う品揃え。今日はイチゴのタルトとレモン・メレンゲのタルト、アーモンドのタルトをオーダー。シドニーのイチゴは大味なものが多いのに、ここのイチゴはキリッと甘味が濃縮されていてオイシ〜イ!レモン・メレンゲの方が、期待よりちょっと甘さが強めな気がしましたが、オーストラリア・スタンダードに比べたら、かなり甘さ控えめの設定になっていると言えるでしょう。アーモンドは程よい甘さで味はシッカリ目。勝因はアーモンド・パウダーの絶妙な混ざり具合かと思われます。ついついお替わりをオーダーしたくなるような後をひく美味しさ。どれもほどよいサクサク具合のタルト生地で一緒にオーダーしたコーヒーと相性バツグン!
ケーキはホール・サイズも取り扱っていて、6-12インチまでの各種サイズでオーダーも受け付けています。ティラミスやレモン・メレンゲなどの通常のケーキから小麦粉を使わないチョコレート・マッド・ケーキ、オレンジ&アーモンド・ケーキやグルテン・フリーのオプションなどお客さんのニーズに合せてくれるので重宝しそうです。

パン、ケーキ以外にもこだわり食材が揃っています

レジの向かいにはシリアル(トーストしたホームメイド・ミューズリー)やマーガレット・リバー産のオリーブ・オイル、フェニックスのドリンクなど、オーガニック製品も販売されています。火曜日から日曜日の朝7時30分から午後2時30分までは朝食メニューもあって、このミューズリーを試してみたい方はそちらのメニューにも載っていますよ。「オーガニック・エッグ・オン・トースト」や「ブリオッシュ・フレンチ・トースト(トッピングはバナナ、マスカルポーネ・チーズにメープル・シロップ)」など、オーガニックにこだわった充実のメニュー。朝の光を浴びながらこんな朝食で一日をスタートしたら身も心も大充実な日になることマチガイなし!?
さて、この素敵カフェの仕掛人、オーナーのアンドリュー氏はもともとマーケティング畑出身のビジネスマン。一見飲食業とは関連がなさそうですが、「昔からオーガニックを始めとした身体にいいものに興味があったことと、親戚にオーガニック関連のビジネスをしている人がいたこと、更には腕のいい信頼できるスタッフに恵まれたことでこの店をスタートすることができた」とおっしゃっていましたが、この雰囲気と味のバランス感覚やオープンしてすぐのこの盛況振りをみると、やはり前職で培った「マーケティング力」によるものが大きいのかな?
この取材に伺った日は40℃を越える記録的な超猛暑日。アイスコーヒーが飲みたくて仕方がなかったのですが、メニューにあるのはミルク、アイスにホイップクリームまでつく「オージー・スタイル」。これはちょっとサッパリとは程遠い…かな?とダメ元でバリスタ君にお願いしてみたところ、 馴染みがないのか「これで良いの?」と不思議な顔をしながらもちゃんとストレートのアイスコーヒーを作ってくれました。 ストレートのコーヒーに氷を入れて」って頼んだせいか、ラテ・サイズのグラスで出てきました。ダブル・エスプレッソを氷で冷やした大人の味で、これはこれで期待とは違った美味しさ。臨機応変な対応に好感度アップです!
実はこのお店、ローカル住民のみならず、現地在住の日本人マザーズグループにも人気とのこと。その理由は店内から続くガラス張りの屋根付き中庭。オモチャの用意もありますし、ガラス越しにベーカリーでパンをこねたりケーキを作ったりの作業風景がみられるので子どもたちが喜ぶのだそう。ハイチェアの用意もありますよ。
いかがでしたか?食事やカフェ・タイムのみならず、手紙を書いたり本を読んだりとついつい長居をしてしまいたくなる居心地のいい空間にフレンチ・バックグラウンドを持つオーナーのインテリア・センスの良さも感じました。以上、シドニーナビでした。

記事登録日:2011-02-04

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2011-02-08