「アート&アバウト・シドニー」で春のアート散歩を楽しんで来ました!

三寒四温の冬を乗り越え、ようやくシドニーにも春の訪れ。街にあふれるカラフルな花の香りと柔らかな春の空気につい足取りも軽くなってしまう、そんなときの散歩のお供に最適のイベント!

こんにちは、シドニーナビです。最近アート関係のイベントが増えつつあるシドニーですが、今年で10年目を迎えるアート・イベント「Art & About Sydney」も、すっかり定番イベントの仲間入り。年を追うごとにどんどんグレードもアップしています。美術館で行われる展覧会とは違ってほとんどの作品を実際に触れることができたり、期間中にはアートや食に関する講演会やエキシビジョンなど、毎日行っても飽きないスケジュールになっています。日本は芸術の秋ですが、南半球のシドニーもそれに負けないほどのアートっぷり。さぁ一緒に「アートな春散歩」をしてみませんか?
まずはハイド・パークからスタート!

まずはハイド・パークからスタート!

シドニー散歩の定番、ハイド・パーク。シドニーCBDからだったらドコからでも徒歩圏内、なおかつ走行時間内だったらCBDの無料シャトルバス(555番)も目の前で停まるので、イベントがない時でもシドニーに来たら是非立ち寄って頂きたい公園です。普段は芝生の上で本を読んだりピクニックをしたりする市民の憩いの場ですが、シドニーで開かれる大きなイベントのほとんどがこの公園を使って行われています。もちろん、今回のアート&アバウトも例外ではありませんので、皆さんにもさっそくご案内いたしましょう!!この公園はパーク・ストリートを挟んで、サーキュラー・キー寄りの南側とセントラル駅寄りの北側に分かれているのですが、このイベントは南側公園のカレッジ・ストリート寄りで行われています。シドニー・タワー方面から行く場合は、噴水が見えたら右に曲がってくださいね。そうしたら目の前に見えてきますよー!
タウンホール駅やシドニー・タワーから通じているマーケット・ストリートから公園に入ったら正面に大聖堂を見ながら直進します。

タウンホール駅やシドニー・タワーから通じているマーケット・ストリートから公園に入ったら正面に大聖堂を見ながら直進します。

噴水にぶつかったら大きく右にまがります。

噴水にぶつかったら大きく右にまがります。

そのまま直進すると、目の前に大きなサインが見えてきます。

そのまま直進すると、目の前に大きなサインが見えてきます。

ナビが訪れた日はスクール・ホリデー中ということもあって学生さんや子ども連れファミリーの姿も多かったですよ。 ナビが訪れた日はスクール・ホリデー中ということもあって学生さんや子ども連れファミリーの姿も多かったですよ。 ナビが訪れた日はスクール・ホリデー中ということもあって学生さんや子ども連れファミリーの姿も多かったですよ。

ナビが訪れた日はスクール・ホリデー中ということもあって学生さんや子ども連れファミリーの姿も多かったですよ。

大きな遊歩道の両側にこれまた大きな写真がズラリ。「シドニー・ライフ&リトル・シドニー・ライブス」というテーマでシドニーで暮らす人々の日常が写真として切り取られています。今までまったく気にしていなかった光景も写真になって目の前に現れると何となく特別な一瞬に感じてしまうのが不思議!時に「え?こんな日常がっ!?」って思うような写真もありますが、きっとここら辺のさじ加減が「アート」なんでしょうねぇー。とわからないことは「芸術」というくくりに押し込んじゃえっ!
遊歩道の両側に植えられた木がアーチ代わりになってちょうど良い具合の木漏れ日のもと、写真の下の説明書きすべてに目を通す人、ベンチに座ったり寝そべってうとうとしながら時々辺りの作品を眺める人など、観賞スタイルも皆それぞれ。屋根や壁に囲まれた美術館と違い、非常識にならない程度のボリュームだったら話し声に気を使わなくて良いのもうれしいですね。歩き疲れたら途中に置いてある無料プログラムを眺めながらこの後の予定を組み立ててみたりしてはいかがでしょうか?

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同じくハイド・パーク内にある「サンドリンガム・ガーデン」。ちょうど、さきほどの遊歩道の写真展を抜けてパーク・アベニューに突き当たる手前を左にむくと、ひっそりとした佇まいのゲートで仕切られた小さな公園(公園の中の公園っていうのも変な響きですが)があります。階段を数段降りたところにあるゲートはいつもしまっているのですが、心配ご無用!その両脇のオープンスペースからいつでも中に入れます。真ん中の噴水をグルリと取り囲むように作られた回廊には藤棚があって、ちょうど今が満開の頃。淡い紫色の藤の花の下には3歳から11歳の子どもたちが撮った写真が展示されています。絵画と違って言われてみないと「子どもの作品」とはわかりにくいですが、改めて見れば「ほほーぅこんな風に見えていたこともあったかなぁ?」と春の日だまりと噴水の音をお供に自分の子供時代に気持ちがタイム・スリップしてしまいます。

さて、他にはどんな場所に何があるのでしょう?

ちょっと歩き疲れたので、緑色の555番バスにのってサーキュラー・キーまで移動。サーキュラー・キーのランドマークとも言えるカスタムハウスの正面に大きなビニールテントが出ています。テント内はギャラリーになっていて、アートと科学がコラボレーションされています。壁にはちょっと不思議な絵が飾られているかと思えば、天井から吊るされるオブジェはよく見ると注射器が幾何学的に組み合わされていたり。ふむふむ。ビニールハウスの質感も合わせてすべてが計算されているかのようにマッチしている~!ここでは小さなキャンバスに自由に絵を掛けるスペースがあり、子どもたちが真剣な顔で絵の具選びから取り組んでいました。担当アーティストが隣でアドバイスをしてくれたりと次世代アーティストへの第一歩をお手伝い!?ちなみにこのテント内では農業や食べ物、都市計画などをテーマにした講演も開かれる予定だそうです。日時などの詳細はウェブサイトをご参照くださいね。
さて、こちらはマーティンプレイス。いつもは無機質なコンクリートの遊歩道ですが、この時期はシドニー・カウンシル提供のグリーンが歩道の真ん中に置かれていて華やかな雰囲気。ウェスティン・ホテルの目の前にアンザック兵の銅像があるのですが、その後ろに大きなキャンバス。実はこれ、シドニーの地図なんです!紙の上だと数ページ分にもなりそうなシドニー市内の地図がどーん!その上を気持ち良さそうにスイスイ~っとスケートボードで通り抜ける少年たち。一瞬ギョッとしてしまいましたが、周りの人も何も言わないところを見ると「あり」なんでしょうね(日本だったら係員がすっ飛んで来てこっぴどく叱られそうだなぁ)。
その他にも球体が組み合わさってできたエアイン・クッションに実際に座ったり寝転がったりすることができるバブル・ウェイ(Bulletin Place)や、ビルの合間にドーンと挟まったドーナツ(Bridge Lane)、その正面に見える無題のストリート・アート(Tank Stream Way)など「え!?こんなところに!?」というような思わぬところにアートが潜んでいますよ。見て触れて感じてと五感をフル稼働して楽しんでみませんか?こちらに紹介しきれなかった小さなアートたちが数えきれないほどあるので、皆さんもゼヒ自分の足と目で楽しみに行ってはいかがでしょうか?
*()内はストリート名です。
いかがでしたか?今回のテーマはシドニーの街全体をキャンバスや舞台に仕立てての大掛かりなものなので、見て回る私たちもスタンプラリー感覚で楽しめます(日やけ対策+スニーカーや歩きやすい靴で行くことをおススメ!)。街中のあらゆる所でヒョイッと作品が出てくるので、「いざ芸術観賞!」と気負わなくても、食事や観光、ショッピングの合間に作品をみたり、期間中はストリート・パフォーマーの数も増えるそうなので、そちらもいつも以上に楽しめるのではないでしょうか?それでは皆さん、素敵な「芸術の春」をお楽しみくださいね。以上、シドニーナビでした。

アート&アバウト・シドニー
10月23日まで、シドニー各地で開催中
関連タグ:Art

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-09-30

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