シティから少し離れたローズ・ベイから海岸沿いに丘歩きをしよう!!

高台から見下ろすシティの姿は圧巻!!

こんにちは、シドニーナビです。今日はシドニー湾南岸に続くいくつものベイの中でも、都心から少し離れた「ローズ・ベイ」を紹介しましょう。高級住宅地として知られる「ローズ・ベイ」ですが、カトリック教会やヨーロッパ風の店が多く見られ、他のエリアとはまた違った雰囲気が味わうことができるエリア。海岸沿いに丘を登りきると、入り組んだシドニー湾の奥にハーバー・ブリッジとオペラハウス、シティのスカイラインが一望できます。さっそく行ってみましょう!!
シティからは323、324、325番のバスで約35分。サーキュラ・キーからハイド・パーク中央までの間のエリザベス・ストリート沿いか、ハイド・パークからキングスクロス方面へ向かうウィリアム・ストリート沿いのバス停から乗ります。バスが長い海岸沿い青い海に沿って走り始めたらもうそこはもう「ローズ・ベイ」。ボンダイ・ビーチに滞在している方はホテル・ボンダイ横のカールイス・ストリート沿いに約30分で歩いてくることもできます。「ほっとシドニー」でも紹介されているので見てみて下さいね!
バスを降りたら、さっそく船着場の方へ歩いて行きましょう。バスの進行方向に進むと、左手前方に出っ張ってみえる、あそこです。公園の入り口に突き当たるのでそこから入りましょう。「Rosebay Wharf」という案内もしっかり出ています。
湾内のおだやかな波にゆれるヨットと緑の木々の向こうにはシドニータワーをはじめシティのスカイラインが!隣りの岬ポイント・パイパーの斜面も木々の緑と家の壁や屋根の色のコントラストがきれい。カヌーで海へと漕ぎ出す地元の人も発見しました。
もう少し行くとフェリーの船着場。ここからダブル・ベイ、ダーリング・ポイント、を通ってサーキュラ・キーまで戻ることもできます。
船着場の先に見える変わった建物は有名レストラン「カタリナ」。高床式で海の上にせり出したデザインになっています。メイン40ドル以上とかなり高級な感じですが、イタリア料理の修業を受けたシェフによるオーストラリア料理でシーフードもあり、定評はあるようです。優雅なレストランですが、店の名前の由来は第二次世界大戦の後、帰還兵を乗せてここローズ・ベイに着陸した軍用機カタリナだそう。確かに、公園の入口にも戦争の記念碑がありました。
この一帯は公園になっていて、地元の家族連れなどがくつろいでいます。
さらに歩くと、練習用の小型のヨットが次から次へ。地元のセイリングクラブのようです。湾内の海は湖のようにおだやかです。
セイリングクラブの先は海と住宅地の間をぬう遠浅の砂浜。都心から30分のところに、こんな静かな浜辺があったのかとナビ、感動。
さて、おなかがすいてきたところで、バス通りのニュー・サウス・ヘッド・ロードに戻りましょう。まずは手頃な値段で質の高い軽食を出す「カフェ・ボンダイ」。1号店はボンダイ・ビーチのようですが、海辺のカジュアルなカフェというテーマは店に合っていて、公園に近いというロケーションのよさも手伝ってにぎわっています。店内は明るくカジュアルな雰囲気。通りに面しているので席から海は見えませんが、店に入るときに海が見えるので、海の近くにいるという感覚はあります。
メニューは、サンドイッチ類10.90~14.20A$、バーガー類13.90~16.90A$、パスタ類13.90~15.90 A$のほか、フィッシュ&チップス17.90 A$やステーキ類18.90 A$~もあります。写真は魚のグリルに特製タルタルソース、ルッコラ、ケイパー、レッドオニオンが入ったグルメな「ブロンテ」バーガー13.90 A$。ボリュームもしっかりあります。
こちらはフィッシュ&チップス。衣にビールが入った「ビア・バタード」という揚げ方なので、かなりこんがりしています。ナイフで切ると衣がパリッと割れて中から脂ののった新鮮な魚が出てきます。「ブロンテ」バーガーにも入っている、カフェ・ボンダイ特製のタルタルソースは、手頃な価格のレストランではなかなかお目にかかれない、新鮮な手作り。濃厚で味わい深く絶品です。カリカリの衣と魚との相性はバツグン。このソースとサラダがつけば通常のフィッシュ&チップス店よりも割高な値段にも納得がいきます。
もう少し豪華なランチを、という方は店内のボードでシーフードを中心とした各種スペシャルメニュー29.90A$~をオーダーできます。どんなシチュエーションでも気軽に入っておいしい食事ができるオススメ店です。

<お店基本情報>
カフェ・ボンダイ(Café Bondi)
住所:624 New South Head Road, Rose Bay, NSW, 2029
電話:02 9371 5242
営業時間:8:00~22:00(月~土)、9:00~22:00(日・祝)
定休日:なし
カード:VISA、Master、Amex

もう少し地元に根ざしたところをという方には、1967年創業当時の面影を残したイタリア家庭料理「グランドファーザーズ・ムスターシュ(おじいちゃんの口ひげ)」はいかが。薄暗い、昔の喫茶店風の内装はシチュエーションや気分によっては向かないかもしれませんが、ヨーロッパの下町で味わえるような良心的な料理、ナビはなかなか気に入りました。
パスタはスパゲッティ、フェットチーネ、ラビオリのどれかと好きなソースを組み合わせて、サイズを選びます。パスタを単品で頼む場合はラージ、メインも頼む場合はスモールが基本。ラージはけっこうボリュームあります。ナビが注文したのはスパゲッティ・マリナーラのラージ20A$。ソースはトマト、クリーム、トマトクリームから選べるのですが、今日はトマトクリームに。殻つきのエビやムール貝などで見かけは派手でも身が少ないマリナーラもよくありますが、この店のは見かけは地味でもぶつ切りにしたぷりぷりのエビがかなりしっかり入っています。麺はちょっと柔らかいかなという第一印象でしたが、太めのスパゲッティはこってりしたソースとよくからみます。店の入口には手作りケーキも並んでいました。

<お店基本情報>
グランドファーザーズ・ムスターシュ (Grandfather’s Moustache)
住所:670 New South Head Road, Rose Bay, NSW, 2029
電話:02 9371 4023
営業時間:10:00~23:00
定休日:なし
カード:不可

ご紹介した2つの対照的なお店。ナビ的には、友達を案内して行くなら「カフェ・ボンダイ」、ひとりで行くなら「グランドファーザーズ・ムスターシュ」かな。ローズ・ベイには、他にもレストランや食料品店、カフェなどがいっぱい。チョコレート専門店やパティセリもあります。
さて、腹ごしらえをしたらニュー・サウス・ヘッド・ロードに沿って坂を上がっていきましょう。この坂はシティからボンダイ・ビーチまで走る有名なシティ・トゥ・サーフのコースの一部にもなっていて、ランナーの間では「心臓破りの坂」と恐れられているらしい。とはいえ、ときどき止まって写真をとったりしながらのんびり歩く分には全く大丈夫。日ごろ運動不足のナビでも楽勝!教会や豪邸が続く様子は少しだけ横浜の山手を思い出します。
丘の頂上にそびえるお城のような建物は日本でも聖心女子大学でおなじみのセイクリッド・ハート修道院。そして修道院を過ぎると、目の前にハーバーブリッジとオペラハウスが!!急に空が曇ってきたものの、風景は圧巻です。
さらに歩き続けるとローズ・ベイやシティを少しずつ違う角度で見ることができます。
この辺はもうヴォークルーズという地区。ローズ・ベイよりもさらにリッチといわれています。まだまだ道は続きますが、尖塔の美しい聖マイケル教会まで来たら今日は終わりにしましょう。道の反対側のバス停から324番のバスでシティまで戻ることができます。
坂をジョギングで上がってくる人たちをバスの窓から見送りつつ、シドニーナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-09-26

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